榎田プロ初先発で堂々8回2安打自責0
2013年4月5日
外野フライも許されない場面で「中継ぎでやってきたことが生きた」。昨季まで2年間で100試合以上に登板。幾度も虎の窮地を救ってきた左腕。松井佑をど真ん中の直球で見逃し三振に仕留め、マウンド上でほえた。続く代打・平田は三塁へのゴロに。新井良の一塁への悪送球で先制点を奪われたが、大島を空振り三振で追加点を許さなかった。
3月12日の2軍教育リーグ登板後、鳴尾浜で久保コーチから、プレートの三塁側を踏んで投げるようアドバイスされた。やってみると、腰をうまく回転させることができるようになった。肘への負担も感じない。昨年、左肘の遊離軟骨除去手術をした榎田に、この投球スタイルが見事にはまった。
初先発で8回を投げ、自責点0。和田監督は「ナイスピッチング」と称賛した。白星をつかめなかったことだけが心残りだ。それでも「先発・榎田」の姿は虎党のハートをつかんだ。役割が変わっても、背番号13への期待は不変だ。
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