阪神 今季限りで退団のビーズリーら助っ人6選手 甲子園を沸かせ2025の藤川阪神を彩った戦士らを惜別
阪神が激闘の2025年を終え、別れの季節がやってきた。随所に外国人選手たちの活躍が光ったシーズンだった。今季退団となった助っ人の面々は虎党の記憶に残る活躍で甲子園を沸かせた。
ジェレミー・ビーズリー(30)は今季8試合に登板し、1勝3敗、防御率4・60に終わった。昨季は8勝3敗、防御率2・47と好成績を残しただけに悔やまれるシーズンだった。虎党からも愛され、退団を惜しむ声が上がっていた。
常に笑顔で明るい性格。2軍投手陣を引っ張り、若手の手本だった。課題だったクイックの改善にも取り組み、平田2軍監督も「しっかりやってくれている」と評価していた。
退団決定に際し、ビーズリーは「タイガースで過ごした時間は素晴らしい経験だった。球団関係者、ファンの皆さんに感謝している」とコメント。日本野球への敬意と、甲子園のファンの熱さを胸に刻む言葉を残している。今月中旬に韓国プロ野球(KBO)のロッテジャイアンツが獲得を発表した。
ハビー・ゲラ(30)は来日3年目で期待されたが、今季は開幕から状態が上がらず。わずか6試合登板で防御率13.50、1敗1ホールドと苦しみ、4月末から2軍調整が続いた。
昨季の59試合、防御率1.55、31ホールド14セーブの圧巻パフォーマンスから一転、苦しいシーズンとなった。
それでもマウンドでの冷静沈着な姿勢と、160キロ超の直球は虎党の記憶に残る。帰国時に「タイガースで過ごした時間は大きな財産。ファン、チームメイト、スタッフの皆さんの支えに感謝」とコメント。チームの精神的支柱だっただけに、退団は残念だが、新天地での復活を祈りたい。
ラモン・ヘルナンデス(29)はパワーと守備力を兼ね備えた内野手として期待され、何度も好走塁や意外性のあるプレーで虎党を沸かせた。ただ、チーム内競争激化の中で定位置確保に苦戦。与えられたチャンスでは全力でプレーする姿が印象的だった。
奪三振能力が光る右腕として期待されたニック・ネルソン(30)も今季限りで退団。23試合に登板し、2勝1敗、7ホールド、防御率は1・93。変化球のキレとテンポの良さで序盤戦は中継ぎとして成果を見せていた。後半は先発に転向し、ローテーション入りするなど、マルチな能力を発揮した。
シーズン途中加入のグラント・ハートウィグ(28)は左打者の内角に食い込むキレ味抜群のスイーパーが魅力。16試合に登板し、2勝0敗、5ホールド、防御率は3・65だった。
ジョン・デュプランティエ(31)は開幕ローテ入りをつかみ、前半戦は圧巻の投球を披露。後半はコンディション不良などで登板回避が続き、6勝3敗、防御率1・39の成績でシーズンを終えたが、日本に馴染もうとする勤勉な姿勢がファンの心をつかんだ。
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