阪神 新加入の伏見寅威は「ケミストリー」起こす! 「とら」の球団在籍は85年ぶり2人目
今オフ阪神に新加入した選手を改めて紹介する。島本との交換トレードで日本ハムから入団した伏見寅威捕手(35)は、坂本、梅野に加わり捕手層を厚くすることを期待されている。オリックス、日本ハムと渡り歩き、今年は伊藤と最優秀バッテリー賞も受賞。豊富な経験を生かして若手投手の魅力も引き出していく。
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11月に電撃トレードで新加入した伏見に求められる役割は大きい。チームは坂本、梅野に続く3番手捕手が決め手に欠く状況。栄枝、町田はけがで離脱している。藤川監督は伏見について「経験値はもちろん、(結果の)数字をちゃんと持っていますから、残っていますから。そういう意味では化学反応と言いますか、それを非常に期待しますね。チーム力の向上につながると思います。ケミストリーですね」と期待していた。
西勇と同学年で、野手では最年長になる。オリックスでは宮城、日本ハムでは達ら若手投手の能力を引き出してきた経験値を生かしたい。伏見は東海大札幌(伏見の在籍時は東海大四)の後輩である門別について「どうにか手助けできたら」と飛躍のサポートをしたい考えを明かしていた。他にも早川、今朝丸、茨木などを覚醒させる手腕が期待される。
オリックス、日本ハムでプレーし、パ・リーグの野球は熟知している。今年チームは日本シリーズでソフトバンク相手に悔しい思いをしただけに、日本一奪還の力となりたい。
「寅威」という名前には伏見も「不思議なっていうか、縁を感じていますけど」と笑顔を見せていた。阪神に「とら」と読む漢字を含む名前の選手が在籍するのは、1941年までプレーした比留木虎雄(ひるき・とらお)内野手以来、85年ぶり2人目と珍しい。ベテラン捕手が阪神の投手力をさらに底上げしていく。
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