阪神・藤川球児監督が明言 「2月15日がメド」の若虎実戦四番勝負 宜野座C前半2週間でサバイバル

 阪神・藤川球児監督(45)が29日、来春キャンプの第3クール最終日となる2月15日にメンバーの入れ替えを行う方針を打ち出した。それまでに紅白戦2試合、練習試合2試合を行う予定で、若手にとっては“実戦四番勝負”となる。具志川スタートとなる岩崎ら実績組は状態が上がると宜野座キャンプに合流予定。宜野座スタートの若手のアピールチャンスは2週間に設定された。

 沖縄で激しいサバイバルが幕を開ける。藤川監督はキャンプ第3クール最終日となる2月15日にキャンプメンバーの入れ替えを行うと明言した。宜野座スタートとなる若手へ、明確なメッセージが発せられた。

 「2月15日ぐらいが勝負になるでしょうね。第1クール、第2クールあたりに練習、実戦が入ってきて、そこから振り分けるのが第2クール終わりから第3クールまで。プラン的には2月15日がメドになると思います」

 宜野座組にはフレッシュな若手が顔をそろえることになる。藤川監督は既に、今秋キャンプで評価した百崎、育成の嶋村に加えて、ドラフト1位・立石(創価大)、同2位・谷端(日大)の宜野座キャンプスタートを明言している。さらに「宜野座には背番号3桁の選手が増えるんじゃないですか」と育成選手の大量抜てきも示唆した。

 若手に待つのが“実戦四番勝負”だ。7日に紅白戦、8日に日本ハム戦、11日にも紅白戦が予定されており、14日も宜野座で楽天と練習試合を行う。新人と主力を除く若手にとって、生き残りをかけたアピールチャンスとなる。火花がバチバチ散ることは間違いない。

 一方で「2月はゆっくり仕上げないといけない年数の選手がいる」と、西勇、岩崎、岩貞、大竹、湯浅の具志川スタートを決めた。調整は一任する。「その選手がそちら(具志川)にいる間に、第2クール、第3クールぐらいやって。そこで見えるものがあれば(宜野座に)残っていくだろうし、そうじゃなかったら、体が軽くなってきた頃に入れ替わるから。だからチャンスはあるということです」。百崎、嶋村ら若手は、具志川の実績組が状態を上げるまでが勝負というわけだ。

 指揮官は開幕後のビジョンも描いている。今季序盤は工藤、木下ら若手に1軍経験を積ませた。「あれはどちらにもいいんですよ。主力の選手が仕上がってくるまで(若手は)経験がプラスになる。(選手を)固めてしまうと(経験を)積めない」と指揮官。来季も同様の起用法で、チームを活性化させる考えだ。

 名前と背番号は関係ない。キャンプから実力主義だ。“球児流マネジメント”を駆使して、1軍戦力を見極めていく。

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