阪神・村上“完投王”になる 沢村賞へ「8」完投以上宣言 開幕巨人戦・山崎との投げ合い心待ち「投げ合えれば最高」

 自主トレ後、淡路島名産の干し蛸を持つ村上(右)とタマネギを手にする近本(撮影・田中太一)
 ファンの前でキャッチボールを披露する村上
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 阪神・村上頌樹投手(27)と近本光司外野手(31)が28日、ともに地元である兵庫県淡路島の淡路佐野運動公園で合同自主トレを公開した。村上は来季の個人目標に掲げる沢村賞に向け、基準となる8完投以上を宣言。2年連続開幕投手へも改めて名乗りを上げ、開幕G倒に意欲を示した。近本は“プロ8年目の挑戦”として左中間への打球増加などを挙げた。

 年の瀬の故郷で虎党からの熱視線を浴び、26年シーズンを戦う己の姿を思い浮かべた。来季の個人目標に沢村賞を設定している村上。「完投数が増えれば、イニング数もおのずと増えてくる。できるだけマウンドを降りない、一人で投げきれるピッチャーになりたい」。“完投王”こそが目指すべきスタイルだ。

 沢村賞の基準のひとつである完投数については、来季から2減の「8」となる。それでも今季の3完投から倍増以上が求められるが「沢村賞の基準のところまではしっかりいきたいなという気持ち」とキッパリ。球団では06年の井川慶以来、20年ぶりとなる8完投以上を視野に入れる。

 今オフは試合を一人で投げきるための鍛錬を続けている。「ウエートトレーニングにしっかり取り組めている。筋力があった方がいいんで。持続的に力が続くように。長いイニング投げるための体力、筋力をつけたい」。負荷をこれまでより10~20キロほど増量し、屈強ボディーへ進化させる。

 藤川監督は今年同様、来季へ向けて春季キャンプ中の開幕投手発表を予告。もちろん2年連続での大役を狙う。「初めて経験させてもらって独特の雰囲気でしたし、2回目はどういう気持ちで投げられるか、そういう好奇心もある」と気合をみなぎらせた。

 来年3月27日の開幕戦は東京ドームでの巨人戦。ビジターでの伝統の一戦は、今季3試合で2勝負けなし、防御率0・41。プロ通算でも5試合35回で自責点1と無類の強さを誇る。巨人の開幕投手候補・山崎とは同じ年で、同じ兵庫県出身とあって「投げ合えれば最高だと思いますし、楽しい試合になる」と“ライバル対決”での必勝を期す。

 この日の淡路島自主トレは一般公開され、2000人が集結。「プロに入ってからずっと年末はここで練習させてもらっているので、来シーズンに向けてスタートというような形です」。連覇と沢村賞のW達成へ、まずはG打線を眠らせて開幕完投星を目指す。

 ◆年間8完投以上 12球団で直近の達成者は、20年大野雄大(中日)の10完投。阪神では06年井川慶の8完投までさかのぼる。今季の完投数最多は両リーグとも6完投で、セは床田(広島)、パは伊藤(日本ハム)だった。上】ファンの前でキャッチボールを披露する

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