阪神・高橋遥人 自己最多5安打宣言 岩崎パイセンの珍指令クリアに意欲 シーズン完走なら「高い目標ではない」

 阪神の高橋遥人投手(30)が29日、岩崎優投手(34)、佐野大陽内野手(23)らと静岡市の草薙球場で行われた「プロ野球静岡県人会野球教室」に参加した。高橋は先輩の岩崎から「シーズン5安打以上を打て」という珍指令を受け、達成に意欲。そのために本業の投手で自身初の開幕ローテ入り。さらにシーズン完走を成し遂げ、先輩を超えていく。

 地元の大先輩からノルマを掲げられた。先発投手時代に2度、シーズン4安打を記録している岩崎は高橋に「(ヒットを)5本以上打ってください」と指令。その言葉を耳にし「(ローテで)いっぱい回れたら打てるんじゃないかな。岩崎さんには申し訳ないですけど、高い目標ではない」と余裕の笑みを見せた。

 高橋は過去に2度、シーズン3安打を記録。「バッティングは結構好きですね」と、この日の野球教室でも子どもたちの前で、ロングティーを披露していた。セ・リーグは27年シーズンからDH制を導入するため、来季は投手が打席に入るのが最後の年。打撃好きの左腕は、打席を楽しみたいようだ。

 さらに岩崎は、毎年高橋の打席時の登場曲を決めてくれている。今季は「CUTIE STREET」の「かわいいだけじゃダメですか?」。過去には「崖の上のポニョ」も使用するなど、ユニークな曲での登場もファンの楽しみ。「(選曲してくれた)岩崎さんの努力を水の泡にしないように」と結果で応える。

 ヒットを打つためには、多くの試合に登板し、打席を稼ぐ必要がある。そのためにも「まだ(開幕ローテに)1回も入ったことないので、そこは目指したいところ」と第一目標を定めた。さらに岩崎から、もう一つの指令となった「故障なし」も大きなテーマ。開幕ローテ入りから、初のシーズン完走を目指す。

 来季に向けて、これまでにない自信がある。昨オフは手首のプレート除去手術。それ以前もトミー・ジョン手術を受けた影響で、何年もオフはリハビリに時間を割いてきた。

 今年は7月に1軍復帰を果たすと、日本シリーズまで走り抜けた。「手首はどんどんよくなっているし、一日一日階段を上っていると思う。まずは2月に、どういうボールが投げられるのか楽しみ」。今オフはウエートに投球練習と元気に体を動かせている。

 「(ケガで)イニングも投げていないイメージもついていると思うので、みんなの気持ちをいい意味で裏切りたい」。充実した時間を送る左腕は来季、投打で甲子園を盛り上げる。

 ◆阪神投手のシーズン5安打以上…阪神投手でシーズン5安打以上は直近5年で7投手が計13回記録している。21年は青柳が7安打、ガンケルと西勇が5安打。22年は青柳とガンケルが7安打、西純が6安打。23年は村上が6安打、伊藤将と西純が5安打。24年は大竹が8安打で西勇が7安打、村上が5安打。25年は大竹が5安打を放った。岩崎は先発していた14、15年に2年連続で4安打をマーク。高橋は19、20年に2年連続で3安打を放ち、25年は1安打のみ。通算の打撃成績は100打数12安打で打率.120、2打点となっている。

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