第二新卒やキャリアチェンジといったケースを除き、転職は昇給や昇進をしてから行うことで年収が下がるリスクを最小限に抑えられます。
転職をしたいけれど、前向きになれない理由のひとつに、年収が下がることが挙げられます。
キャリアプランや仕事内容を優先して転職活動を行っている方であっても、年収が下がることに対する不安が頭を過るものです。
この記事では、転職をすると年収が下がる理由と、それを回避する方法を紹介します。
転職で年収が下がる主な理由
転職で年収が下がる主な理由とは?
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キャリアチェンジ|未経験職種への転職
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年収が低い状態での転職|企業は直近の年収を参考に決める
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給与体系をしっかりと確認していない|福利厚生と賞与の仕組みは要確認
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役職やポジションを下げる|キャリアアップを目指して転職する
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給与交渉をしていない|安く優秀な人材を雇いたい企業が多い
参考転職で年収が下がるケースとは?年収ダウン転職の判断軸
キャリアチェンジ|未経験職種への転職
キャリアチェンジを検討している方は、転職サイトにて未経験歓迎の求人に応募し、内定を獲得するのが一般的な流れです。
キャリアチェンジは、新しい可能性を広げたり、ずっとやりたかった仕事に就けたりするチャンスがあるものの、それまでの経験やスキルを活かすことができない未経験者であるため、即戦力として評価されず、大幅に年収が下がるというデメリットがあります。
年収が低い状態での転職|企業は直近の年収を参考に決める
求人を見てみると、「給与〇〇~〇〇万円」と記載されています。
これは、直近の年収や年齢などを考慮して企業が決める給与の幅を示したものです。
年収の高さは市場価値を判断する目安となります。
つまり、年収が低い=市場価値が高くはないと企業に判断される傾向にあり、内定を獲得したとしても、年収が下がる可能性が高いです。
転職したいけどスキルがない20代の転職は難しい?転職成功のポイント・おすすめ転職エージェントを徹底解説!
給与体系をしっかりと確認していない|福利厚生と賞与の仕組みは要確認
年収は給与だけで決まるものではなく、住宅手当をはじめとする福利厚生で得られる金銭、職種によってはインセンティブの有無などが関係してきます。
給与+αで、毎月いくら得られるのかを確認することが大切です。
また、意外と見落としがちなのが賞与(ボーナス)で、実績はもちろん、仕組みに関しても理解する必要があります。
転職で年収を下げないためには賞与の仕組みをしっかり確認しましょう!
例えば、求人に「賞与実績:3ヶ月」と記載があった場合、”月給3ヶ月分”なのか、”基本給3ヶ月分”なのか、さらに賞与には給与に含まれる各種手当の分も3ヶ月分貰えるのか否かなど、企業によって異なるため、確認が必要です。
役職やポジションを下げる|キャリアアップを目指して転職する
現職で役職に就いているのに、転職先で役職に就けず年収が下がるケースもあります。
役職に就いている、かつ、経験を活かして転職をする方であれば、役職を募集している企業に絞って求人を探すか、キャリアアップを目指すかの二択です。
転職で役職を失ってしまうと、大幅に年収が下がることに繋がります。
給与交渉をしていない|安く優秀な人材を雇いたい企業が多い
面接時の給与交渉は、年収が下がることを回避する上で重要です。
交渉をしなければ、直近の年収以下〜同程度で契約することになります。
適切に年収交渉をするために、求人を参考に年収を計算し、直近の年収との差がどれくらいあるのかを把握しておくことが必要です。
転職時の年収交渉はどうすればいい?交渉成立させるためのポイントを解説
転職するなら年収が下がることを許容できる人が多い!
年収が下がることに不安に思っている人がいる一方で、転職するなら年収が下がるのも納得できるという人もいます。
エン・ジャパンが運営している転職サイト『enミドルの転職』では、サービス利用者2,110名に転職に関するアンケートを実施し、その結果を公表しました。
結果によると、年収を最重要と考えていない人が多いことが分かります。
また、同アンケートでは、転職で年収が下がっても良いかを訊いており、20代で28%、30代で25%が『現在(直近)年収より下がっても良い』と回答しています。
転職によって年収が下がることを良いとした人のうち、30代は約61%が100万円以上年収が下がることを良しと回答しているのが印象的です。
20代と比べて30代は年収が多く支給されています。
また、30代以降は転職すること自体が難しいです。
そうした理由から、ある程度の余裕がある30代は、転職によって年収が下がるデメリットよりも、仕事に対して目的意識を持てることや転職でキャリアプランに可能性を広げられるメリットを優先させる傾向があります。
30代におすすめの転職エージェント7選|抑えておきたいポイントを解説
年収よりも優先したい転職理由を探ってみる
日本労働調査組合は、20歳以上の会社員の男女528名に実施した『仕事の退職動機に関するアンケート』では、年収以外の理由が上位を占めています。
仕事を辞めたい理由 | 人数 |
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職場の人間関係 | 38.6% |
評価・待遇に不満 | 38.6% |
仕事の進行が非合理的 | 26.5% |
他にやりたいことがある | 24.3% |
仕事の量が多い | 22.2% |
コロナ対策・環境不安 | 20.1% |
残業が多い | 17.5% |
通勤・通勤時間 | 12.7% |
有休が取りづらい | 12.2% |
業務時間外活動が多い | 9.0% |
職場外の人間関係 | 6.9% |
その他 | 16.4% |
参考:日本労働調査組合|【日労公式】仕事を辞めたい人は全体の3割強!退職動機に関する労働調査(2021年4月度プレスリリース)
同アンケートで回答数の多かった転職検討理由を、ネット上の投稿と併せて紹介します。
職場の人間関係
人間関係は、長く働いていく上で重要なものです。
上司からのパワハラ・セクハラ、先輩から嫌がらせといった具体的な被害から単なる性格の不一致まで、人間関係に関する悩みの種は、職場のいろいろなところに転がっています。
人間関係が悪い、もしくは、自身の性格と合わない職場では、長く働き続けるイメージを持つことができなくなりがちです。
評価・待遇に不満
評価や待遇は仕事のモチベーションの維持・向上に不可欠なものですが、日本企業は評価制度が不透明なこともあり、努力や成果が報われないケースも多々あります。
評価制度について、一度訊いてみるのも手です。
他にやりたいことがある
やりたい仕事が他にあるのに、今の仕事を続けていかなければならないのはストレスです。
しかし、キャリアチェンジがしやすいのは20代で、30代以降はキャリアチェンジのハードルが非常に高くなります。
キャリアチェンジの希望があるのであれば、早めの行動が必要です。
仕事の量が多い
仕事量が多く、ワークライフバランスが取れないと心身が消耗していきます。
まずは理想のワークライフバランスを具体的に考えることからはじめ、あまりにかけ離れている場合は、転職を視野に行動を開始するのが懸命です。
消耗し切ってしまうと、心身の健康を損なう原因にもなり得ます。
有給が取りづらい
有給は法律で決められています。
繁忙期に有休を取得しにくい雰囲気があるだけならまだしも、有給取得を悪いことのように感じさせる上司がいるなら、転職や異動願い希望の提出がおすすめです。
転職で年収が下がるのを回避するために利用したいサービス
転職活動で転職エージェントを利用しないのはもったいない
転職活動をはじめた人に利用をおすすめするのが『転職エージェント』です。
転職エージェントとは、無料で利用できる転職支援サービスのことで、内定獲得までのあらゆる行程を、担当者であるキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。
年収交渉や面接の日程調整も代行しており、企業とのやり取りに自信が無い人も安心です。
転職エージェントの主なサポート内容
・キャリアアドバイザーを担当者として付ける
・求職者との面談
・希望に合った求人のピックアップ
・非公開求人情報の提案
・WEBサービス、オンラインツールの提供
・各種セミナー、イベントの開催
・企業への「推薦状」の送付
・面接対策
・必要書類の添削
・面接の日程調整や書類の送付
・内定を獲得した企業との条件交渉
転職エージェントなら、年収が下がることを防ぎ、希望に近い条件の企業に転職できる可能性が飛躍的にアップします。
おすすめの転職エージェント18選|目的別に紹介【徹底比較】
現職社員からの口コミサイトで求人以上の情報が手に入る
転職によって年収が下がることになっても、昇給のチャンスが多ければ、結果的に短い期間で現職の年収よりもアップする可能性もあります。
しかし、そういった情報は求人には記載されていないケースが多いです。
興味のある企業について、求人以上の情報を知りたいのであれば、現職社員から口コミが投稿されているサイトを利用することをおすすめします。
『en Lighthouse』や『openwork』といった利用者の多い口コミサイトは、その企業で働くメリット・デメリットの他、職種ごとの平均年収や年齢、実際の残業時間といったことまで分かる非常に有益なサイトです。
転職サイトと転職エージェントの違いを解説!どっちがおすすめ?
転職におすすめの転職エージェント
リクルートエージェント|圧倒的な求人保有数!必ず登録するべき転職エージェント
転職サイトタイプ | 転職エージェント |
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エリア | 全国・海外 |
おすすめポイント |
・業界最多の求人保有数 ・業界ごとに専任のキャリアアドバイザーが在籍 ・オンラインツール『職務経歴書エディター』が便利 ・一部の条件、業界に関しては専用サービスを設置 |
公開求人情報 | 181,068件 |
非公開求人情報 | 241,402件 |
サポート期間 | 3ヶ月 |
業界最多求人数で求職者のあらゆるニーズに応えるリクルートエージェントは、転職先の選択肢を増やすのに最も最適な転職エージェントです。
求人数に加え、サポート力にも定評があります。
担当者となるキャリアアドバイザーは、それぞれ特定の業界の専任者です。
転職を希望する業界に応じて、しっかりとサポートが受けられます。
リクルートエージェントでは、『職務経歴書エディター』を一般公開しており、スマートフォン・タブレット・パソコンから操作可能です。
リクルートエージェントユーザーであれば、途中保存ができます。
作成が困難とされる職務経歴書を、簡単に素早くマイペースに作成可能です。
キャリアアドバイザーによる書類添削と合わせることで、企業にアピールできる職務経歴書が完成します。
リクルートエージェントの評判・口コミはひどい?メリットとデメリットも徹底検証!
「リクルートエージェントはやばい」などの評判や口コミはあります。しかし、リクルートエージェントは多くの求職者からの良い評判も多いです。そこで、ネット上にあるリアルなリクルートエージェントの口コミをもとに徹底検証しています。
doda( デューダ )|転職フェアで企業から直接話を聞ける
転職サイトタイプ | 転職エージェント・求人サイト |
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エリア | 全国・海外 |
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・求人情報の更新曜日が決まっている ・IT業界に強い ・オンラインツールやコンテンツが充実 ・国内最大級の転職フェアを開催 |
公開求人情報 | 131,375件 |
非公開求人情報 | 37,688件 |
サポート期間 | 3ヶ月 |
オンラインコンテンツや国家資格保有者によるセミナーといった独自のサービスで、転職活動を徹底サポートしているdodaですが、中でもイチオシなのが転職フェアです。
転職フェアは3種類あります。
フェア | 内容 |
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doda転職フェア |
・国内最大級の転職フェア ・全国の主要都市で定期的に開催 ・担当者が希望に近いおすすめの企業を教えてくれる |
doda転職フェアセレクト |
・開催毎にテーマとなる業種・職種がある ・出店企業全社が1分の自社プレゼンを実施している |
doda転職フェアオンライン |
・全ての工程がオンラインで完結する。 ・参加者と企業の双方がアプローチできる ・複数日開催のため、参加しやすい。 |
それぞれ、求人応募前に企業の従業員や採用担当と話ができます。
求人に掲載が無いことを質問できるのはもちろん、面接の約束を取り付けるケースもある、参加する価値が高いイベントです。
dodaエージェントの評判はひどい?【口コミ多数掲載!】サービスや特徴も徹底解説!
dodaエージェントが提供するサービス内容の解説と合わせて、利用者がdodaエージェントに感じているメリット・デメリットを、ネット上にあるリアルな口コミと評判をもとに紹介しています。
パソナキャリア|年収アップに最適な求人が充実している
転職サイトタイプ | 転職エージェント |
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エリア | 全国・海外 |
おすすめポイント |
・4年連続で顧客満足度調査「転職エージェント」1位を獲得 ・女性転職専門チームがある ・20代~40代のキャリアアップ求人が豊富 ・利用者の67.1%が年収アップを実現 |
公開求人情報 | 39,323件 |
非公開求人情報 | 非公開 |
サポート期間 | 6ヶ月 |
転職を機に年収アップを狙うならパソナキャリアがおすすめです。
パソナキャリアは経験者向けの転職サポートに力を入れており、キャリアアップや年収アップを実現するのに最適な求人を多数保有しています。
また、独自の厳しい基準で在籍するキャリアアドバイザーを評価する制度を採用しているため、担当者によってサポートの質にバラツキがある転職エージェント業界において、高い質のサポートを提供してくれるのはパソナキャリア最大の強みです。
経験者向けということもあり、以下の内容については求人が少ない、もしくは、保有していないことを公表しています。
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・ 長い就業経験をお持ちで上級管理職経験がない方を対象とする求人
・ パート、アルバイト等の雇用形態の求人
・ 経験に一貫性がない方を対象とした求人
・ 自営業の経験を生かせる求人
・ 企業が求める経験に対して、直近継続しての経験が短い方を対象とする求人
・ 経験社数が多い方を対象とする求人
・ その他、下記分野の求人
- ドライバー・車掌・郵便配達・船員
- 警備員・ビル管理人・清掃員
- 建設・港湾運送関連業務
- 調理師・美容師・理容師・エステティシャン
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出典:パソナキャリア
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担当のキャリアアドバイザーへの連絡もアプリのチャットでできます。
ワークポートの評判はやばい?口コミから分かるメリット・デメリットを徹底解説!
まとめ
転職で年収が下がる理由とその回避方法、20代〜30代に多い転職理由を紹介しました。
年収を下げないためには、年収アップを目指して転職することが大切です。
転職する際は、転職エージェントの利用をおすすめします。
口コミサイトと併用すれば、より希望に近い転職先を効率良く探せるはずです。
転職が怖いから動けない!その理由と成功するためのポイントを解説!
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