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金本「4番DH」31日ぶり先発!(2010年5月18日)

 志願の練習参加で気合十分に打撃練習に励む金本=甲子園(撮影・飯室逸平)

 右肩腱板損傷で先発を外れている阪神・金本知憲外野手(42)が18日のソフトバンク戦で「4番DH」として先発復帰する。17日、金本は今季初めて甲子園での指名練習本隊に志願参加した。依然、本格的な送球練習は回避するが、フリー打撃では快音を連発。夕方の新幹線で単独福岡へ入った。連続フルイニング出場がストップした衝撃の4・18からジャスト1カ月。金本が「定位置」で“カムバック”を果たす。

  ◇  ◇

 あえて明言を避けた。「それは楽しみにしておいて」。ソフトバンク戦で先発復帰する金本の打順を問われ、真弓監督はうれしそうにそう返した。満面のえびす顔に答えは書いてあった。

 「4番DH」で金本が帰って来る。和田打撃コーチは福岡へ向かう新神戸駅で「その通りになると思う。当然です」と指揮官の方針に異論のないことを主張した。木戸ヘッドコーチは「8番ちゃうか」と冗談めかしたが、「(本人に)それとなく伝えてある」と話し、岡野手チーフコーチも「そう(4番)じゃないかな」とうなずいた。当面は“DH限定”だが、チーム首脳は、満場一致で金本の4番復帰を歓迎する。

 正午すぎ、炎天下の甲子園に金本が姿を見せた。通常は若手主体となる指名練習だが、主砲は前夜から首脳陣に志願参加の意思を伝えていた。「(金本は)きょうは休みの予定だったけどな。本人も気合入ってるんじゃないか」。山脇コーチが熱意を代弁したとおり、金本の練習時間は参加選手中、最長に及んだ。

 フリー打撃最終組の狩野、大和がヘルメットを脱いだ午後2時すぎ、ブルペンで痛めている右肩のリハビリを終えた金本は1人、ダッグアウトへ引き返した。報道陣の目に触れないベンチ裏。ミラー前で約20分間、白木のバットを黙々と振っていた。約2時間半の練習を終えたチーム最年長の42歳は、最後尾でクラブハウスへ引き揚げた。

 グラウンドでは新井と並び、計50スイングのフリー打撃を行った。サク越えこそなかったが、安打性の打球を左右へ打ち分けた。腱板損傷を負う右肩は依然、ケアを要する段階ではある。だが、遊撃の位置で金本のスイングを見守った指揮官は「振りを見ると百パーセントまでいかないけど、それに近い感じ」と手応えを感じ取り、4番復帰へゴーサインを出した。

 ここまで4番の代役を担った新井は、最近10試合を40打数6安打(打率・150)5打点と苦しんでいる。結果だけ見れば、金本も1打席限定の代打で数字を残せていないが、和田コーチが「(代打は)本当のカネの姿じゃないからね」と話すように、やはり4打席で発揮する「勝負強さ」こそが金本の真骨頂だ。

 「(4打席立つと)全然違うやろ」と真弓監督。断腸の思いで主砲の名を削ったあの4月18日からちょうど1カ月。指揮官はスタメン表の4番目に迷いなく「金本」と書き入れる。

(2010年5月17日)

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