男子ゴルフの石川遼（１８）＝パナソニック＝が１９日、“金本魂”継承を誓った。阪神・金本知憲外野手（４２）の連続試合フルイニング出場が１４９２試合で止まったニュースを驚きと敬意を持って受け止め、手本とする考えを示した。石川はこの日、和歌山県かつらぎ町の紀伊高原ＧＣで、２０１５年和歌山国体を目指すジュニア選手たちとラウンド。開幕戦の予選落ちで沈んだ心を癒やされて、２２日開幕の第２戦、つるやオープン（兵庫・山の原ＧＣ山の原Ｃ）へ臨む。

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　金本の記録ストップを新聞で読み、石川は衝撃を受けたという。「金本さんから（欠場を）おっしゃったと知り、これはすごいなと。チームが勝つためにというのが、野球のプロの考えなんですね」。ゴルフは基本的に１人の競技。違いはあれ、プロとは何かを勉強中の１８歳は、金本の生きざまに感嘆の声を上げた。

　記録の偉大さと、年月の重さに「尊敬…尊敬以上です」と舌を巻いた。「ぼくが言うのも何ですが…」と前置きし、「やはりスポーツは体が資本」と金本の姿を見て、あらためてトレーニングと自己管理の徹底を誓った。

　昨年は日本、米国、韓国をまたにかけて１７週連続で試合に出場した。１３連戦目のプレジデンツ杯で、カミロ・ビジェガス（コロンビア）から「まだ途中なのか。あり得ない」と言われたほどの離れ業だった。

　負傷や体調不良で日本ツアーを欠場すれば、ファンがさみしい思いをする。これまで大きなケガはないが、シーズン中に熱や風邪の症状を訴えたことはある。「そういう自分を許さないように、厳しく自己管理をやっていかないといけない」と鉄人魂継承を誓った。

　金本には「連続試合出場は続いていますから」と期待を込めた。自らも開幕戦予選落ちで、昨年６月から続いた“フルイニング”は更新できなかった。優勝した小田孔明の“挑戦状”は発奮材料で「男子ツアーが盛り上がるし、ぼくも盛り上がる」と逆襲を誓った。