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アニキのユニホームが米殿堂入り(2010年4月27日)

 17日の横浜戦でプレーする金本

 アニキが“殿堂入り”‐。阪神は26日、連続試合フルイニング出場が1492試合で確定した阪神・金本知憲外野手(42)が、17日・横浜戦(横浜)で着用していたユニホーム、スパイク、帽子を、米ニューヨーク州クーパーズタウンの野球殿堂博物館に寄贈すると発表した。世界中の野球に関する歴史的、記録的な資料を展示する同館が、日本球界で活躍する選手の展示を行うのは異例。10年余にわたって連続試合フルイニング出場を続けてきた鉄人の「偉業」が、野球発祥の地でも永遠に称(たた)えられることになった。

  ◇  ◇

 これ以上の「栄誉」はない。野球の世界的な発展、普及に寄与したと認められた者にしか名を刻めない場所。米ニューヨーク州クーパーズタウンにある野球殿堂博物館、通称「Hall of Fame」‐。「野球の神様」と言われたベーブ・ルースや「球聖」と称されたタイ・カッブ…。メジャーを代表する名選手の展示物が並ぶ栄えある地で、金本の成し遂げた偉業も永遠に称えることが決まった。

 連続試合フルイニング出場1492試合。カル・リプケン(元オリオールズ)が持つ903試合を大きく上回る「世界記録」が最終的に確定した17日・横浜戦(横浜)で金本が着用したユニホーム、スパイク、帽子が同館に寄贈されることが発表された。広島時代の99年7月21日・阪神戦から10年以上にわたって紡いできた偉大なる歴史、価値の尊さが、野球発祥の地でも認められた形だ。

 メジャー史上初の9年連続200安打を達成したイチローや、2度の無安打無得点試合を達成した野茂ら日本人メジャーリーガー、WBC連覇を果たした日本代表の展示は同館にいくつかある。ただ日本球界での功績を認められた展示は通算868本塁打の世界記録を持つ王貞治氏ら数少ない。野球殿堂博物館専務理事のエリック・ストール氏が寄せたコメントにも、鉄人への畏敬(いけい)の念がにじんだ。

 「記録は終わりを迎えましたが、金本選手が10年以上も続けられた「鉄人的な」業績から生まれた芸術ともいえる寄贈品を通し、我々は、今日からこれからの世代へ向けて、金本選手がどれだけの功績を野球界に残したかを、国際的に示すことができるでしょう」

 度重なる故障を乗り越え、常に成績を残し続けた歴史を全世界に、後世に伝えたい‐。博物館側の熱き思いに金本も「自分が野球を通じて残してきた物が、アメリカ野球殿堂博物館に形として展示してもらえることはとても栄誉あることでうれしく思いますし、身の引き締まる思いです。博物館にも一度行って実際に見てみたいです」と感慨深きコメントを寄せた。

 寄贈品は海を渡る前に、5月1日から9日まで甲子園歴史館に展示される。世界にも認められた虎の鉄人。栄えある勲章を胸に刻み、心新たに背番号「6」は右肩故障からの完全復活を目指す。

(2010年4月26日)

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