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桧山“惜別アーチ”猛虎の意地の一発

2013年10月14日

 最後のユニホーム姿となった桧山はスタンドの声援に帽子をとって別れを告げる(撮影・田中太一)

 最後のユニホーム姿となった桧山はスタンドの声援に帽子をとって別れを告げる(撮影・田中太一)

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 黒土の感触を確かめながらダイヤモンドを一周すると、マートンと笑顔で抱き合った。11年5月14日の中日戦(甲子園)で岩瀬から放って以来の一発は、ポストシーズン最年長弾という記録的な劇弾となった。

 「あまりにいい打ち方で自分でもビックリで。僕にも野球の神様がいるのかなと思った」

 驚きの一振りに思わずよぎった「存在」。8日のDeNA戦で、引退試合の小池が2本塁打したのを目の前で見た。「野球の神様もいるんやなと思った」。必死にやっていれば、どこかで必ず報われる。そう信じてやってきた。もちろん、一人の力じゃない。頼もしい仲間がいてくれたから。ファンが勇気付けてくれたから。いつも家族が支えてくれたから。

 「『今日行くから』って言って家族が来てくれててね。2人の子供の前で打ったのは初めて」

 スタンドからは紗里夫人、長男・周成君(11)、次男・宗秀君(8)が見守っていた。今まで、応援に来た時に打てないことが多かった。「いつも『パパは三振ばっかり』とか笑ってきてね」。負ければ最後の一戦。ラストチャンスで、一人の父としての恩返しも果たせた。

 「ここまで打ててなかったし、打っていればもっと(チームに)貢献できたから。(今後は)あとは後輩に託して。優勝するのを外から見守っていきたい」

 幼きころから憧れていたタテジマのユニホーム。入団する時は「自分が阪神を強くする」と誓った。22年に及んだ戦い。日本一には届かなかった。でも、胸を張れる。最高の場所で野球ができた。試合後はベンチを出てスタンドに頭を下げた。いつも支えてくれてありがとう。サヨナラは永遠じゃない。夢の続きを追うため、必ず帰ってくる。

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