阪神・佐藤輝 マー君撃ち4号2ラン ボール気味インハイをバックスクリーン右へ「いい風が吹いていた」

 「阪神3-4巨人」(16日、甲子園球場)

 「伝統の一戦」に競り負け、阪神は今季初の連敗でカード負け越しも初となった。3点を先制された直後の初回、佐藤輝明内野手(27)が田中将からバックスクリーン右へ4号2ラン。3試合ぶりとなる主砲の一発に甲子園は沸いた。2点を追う五回に中野の犠飛で追いすがったが、宿敵にあと1点が届かなかった。

 高々と舞い上がった白球が、なかなか落ちてこない。どよめきを引き連れながら伸び続け、そのまま黄色く染まったスタンドに着弾した。スタンドからの大歓声を浴びながら、佐藤輝は悠々とダイヤモンドを一周した。

 「先制されて何とか取り返そうと打席に入ったので、いい結果につながってよかった。力強いスイングができた」

 反撃ののろしを上げる豪快な一振りだった。3点を先制された直後の初回2死一塁の場面。田中将の初球だった。内角高め、見送ればボールかという直球を振り抜いた。快音を残した打球は「いい風が吹いていた」とグングン伸び、バックスクリーン右に突き刺さった。

 今季巨人戦5試合目での初アーチは4号2ラン。驚愕(きょうがく)の一発に、マウンド上の田中将も呆然(ぼうぜん)と立ち尽くした。ベンチ前では森下とお決まりのホームランパフォーマンス。声を上げ、喜びをあらわにした。

 相性の良さを発揮した。右腕とはこの日が4度目の対戦だった。1年目の2021年には仙台で一発を放つなど得意としていた。この日も球界を代表するベテランを最初の打席で見事に攻略。通算対戦成績を12打数5安打、打率・417、2本塁打、6打点とした。

 伝統の一戦で価値ある一発を放ったが、もう一本を出せなかった。1点を追う八回無死二塁の好機で打席が回ってきたが、相手セットアッパー・大勢の前に空振り三振に倒れた。ボルテージが最高潮に達していた甲子園からは、大きなため息が漏れた。

 それでも6試合連続安打で打率・391。リーグトップの座は変わらない。さらに17試合で16打点と驚異的なペースで得点をたたき出している。

 宿敵相手に序盤のビハインドを跳ね返せず、チームは本拠地で今季初の連敗を喫した。試合後、クラブハウスに引き揚げる佐藤輝の表情からも悔しさがにじみ出ていた。ただ、シーズンはまだ始まったばかり。立ち止まっている時間はない。気持ちを新たに次の戦いに全力を注ぎ、必ず連敗を止める。

 ◆5814日ぶり…阪神がマー君に甲子園白星献上 阪神が巨人・田中将に甲子園で白星を献上するのは、田中将の楽天時代までさかのぼり2010年5月16日以来、5814日ぶり。甲子園に限らなければ楽天Koboスタジアム宮城で完封負けした13年6月16日以来、約13年ぶりだった。なお、田中将の甲子園勝利は相手がオリックスだった11年4月15日以来、5480日ぶり。

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