【谷佳知氏の眼】うまさ感じた阪神・佐藤輝の2ラン 打てる球をしっかり打つことができている 三回に巨人に次の1点を許したことが分岐点

 「阪神3-4巨人」(16日、甲子園球場)

 阪神は巨人に競り負けて今季初の連敗を喫して開幕6カード目で初めての負け越しとなった。シーズン最初の甲子園でのカードで巨人に負け越すのは19年以来。スライド登板で先発したルーカスは初回にダルベックに先制3ランを被弾して5回4失点で2敗目。打線は3点を追う初回に佐藤輝が田中将から4号2ランを放った。2-4の五回には中野の犠飛で1点を返すも及ばなかった。デイリースポーツ評論家の谷佳知氏は「佐藤輝の打撃にはうまさを感じた」と指摘した。

  ◇  ◇

 伝統の一戦は両チームの4番に初回から一発が出る展開となった。

 先発のルーカスは立ち上がりから連続四球と制球に苦しみダルベックに3ランを被弾。その裏に佐藤輝は田中将から2ランで反撃。インコース高めの球をとらえてバックスクリーン右への本塁打にした打撃にはうまさを感じた。自分の打てる球をしっかり打つことができている。

 点を取られてすぐに取り返し、競った展開を作ったが、三回に巨人に次の1点を先に許したことが分岐点になったと思う。

 田中将のベテランらしい丁寧に低めを突く投球の前に、阪神打線は佐藤輝の一発以降、ヒットは打てても長打が出ず、五回の好機も1点止まりと打ち崩せなかった。昨年は阪神が巨人を圧倒していたが、今回は巨人の意地が勝った。

 九回に代打でプロ初打席に臨んだ嶋村には頼もしさを感じた。相手がマルティネスという厳しい展開だったが、152キロの初球から思い切りよく振っていった。最後は左飛に打ち取られたが、振らないことには勝負にならないし、この姿勢は続けていくべきだろう。代打での一発勝負は難しいがこれからが楽しみだ。

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