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團十郎さん通夜 遺体に「助六」の衣装

2013年2月6日

 市川團十郎さんの自宅で営まれた通夜に訪れた参列者たち=東京都目黒区

 市川團十郎さんの自宅で営まれた通夜に訪れた参列者たち=東京都目黒区

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 「助六」「勧進帳」ともにファンの間でも人気の高い、團十郎さんの当たり役。歌舞伎宗家として、常にけいこに精進し、歌舞伎道を究めた團十郎さんの代名詞ともいえる演目だ。この世を去っても歌舞伎俳優であり続けられるようにという遺族の思いが込められているかのようだった。

 團十郎さんの遺体が納められたひつぎは自宅にあるけいこ場に安置された。コチョウランで飾られた祭壇には。向かって右手に「助六」で使用する蛇の目傘、左手には高円宮さまから贈られた花が飾られた。

 関係者によると、スーツ姿の遺影は、「夫人画報」2008年7月号のために撮影されたもの。本来は希実子夫人とのツーショット写真だったものをカットしたということもあり、穏やかな笑みをたたえているという。ひつぎのそばには希実子夫人や海老蔵、長女の舞踊家・市川ぼたん、妹の舞踊家・市川紅梅らの親族が寄り添った。葬儀は神道の様式で営まれ、海老蔵が喪主を務めた。

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