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【宝塚記念】岩田&バリアシオン絆でVへ

 調教で絆を深めた初コンビの岩田とウインバリアシオン(撮影・石湯恒介)
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 調教で絆を深めた初コンビの岩田とウインバリアシオン(撮影・石湯恒介)

 「宝塚記念・G1」(24日、阪神)

 人馬一体の走りに注目だ。今年、上半期だけでG1・3勝を挙げ、ダービージョッキーになった岩田康誠騎手(38)=栗東・フリー=が、新コンビのウインバリアシオンと春の総決算を戦い抜く。これまで惜しいところでG1タイトルを逃してきた相棒を、会心のエスコートで栄光に導く構えだ。なお、21日に出走馬と枠順が確定。馬券は23日に前日発売される。

 自らの時間を惜しみなく相棒にささげてきた。上半期だけで既にG1・3勝を挙げる岩田が、ウインバリアシオンとの完全密着スタイルで頂点に導く。「いちいち密着とか書くなよ。オレらのことは放っておいてほしいんやけど」と話したが、ディープブリランテとつきっきりでコンタクトを取り続け、文字通りの人馬一体でダービー制覇を決めたのはほんの1カ月ほど前だ。同じように馬との“シンクロ率100%”を図る今回、放っておけるわけがない。

 コンビが決定すると、すぐさま厩舎に出向いて、絆を深めるための行動を開始。早朝から率先してブラッシングを行うなど、可能な限り、馬との密な時間を過ごすよう心掛けてきた。また大一番に向け、思いついたプランもすぐさま実践した。今回は普段の乗り運動から意識的に並脚を速くしているという。「速くすることで(四肢の)可動域が広くなるから。3週間前と今とでは状態が全然違う。これなら、たとえ負けたとしても納得できる。まあ、負けへんけどね。道悪とかもこなせるタイプやし、今は楽しみしかないな」と鼻息荒く、上半期の祭典の舞台を待つ。

 ダービー、菊花賞でオルフェーヴルの2着。前走の天皇賞・春では4冠馬に初先着を果たしての3着だった。バリアシオンにとって、もはやG1タイトル奪取はかなわぬ夢ではない。「先生(松永昌師)が、ここまでオレを信頼して任せてくれたからな。何とか結果を出したいし、勝たせてあげたいなって思う」。最も頼れる男が悲願Vへエスコートする。

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