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代打・狩野がV2点打!Gと0・5差

6回、2点適時打を放ち、二塁へ激走する狩野(撮影・田中太一)
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 「阪神4-2ヤクルト」(21日、甲子園)

 切り札が決めた。2-2の六回1死満塁、代打で登場した阪神・狩野恵輔外野手(32)が右越えに勝ち越しの2点適時二塁打を放ち、チームを今季6度目の3連勝、11日以来の勝率5割、ヤクルト戦7連勝に導いた。首位巨人が敗れたため、ゲーム差は0・5。23日・広島戦(長野)で一気に貯金、首位浮上や!!

 懸命に食らい付く。青空に向かって打球が浮かんだ。「越えるとは正直思わなかったですが」。右から左に吹く浜風にも負けない。気持ちを押し込んだ。大歓声が運んでくれた。執念が雄平の頭上を越える。2点の勝ち越し打。狩野が二塁上で力強く拳を握った。

 「みんながつないでくれた最高の場面で使ってもらって、最高の結果が出て、お客さんに喜んでもらえて本当に最高の気分です」

 スタジアムが一体となったお祭り騒ぎ。六回だ。同点の1死満塁で代打で登場。秋吉とは三振に倒れた前回の対戦を踏まえて「上からかぶせてセンターに向かって打とうと思ってました」と冷静に燃えた。1-1からの3球目、外角直球をはじき返し、右越えの2点適時二塁打とした。

 これで今季の代打成績は25打数8安打で打率・320。「レギュラーで出てる選手の方が体的にもしんどい。(控えから出て)あっさり三振するわけにはいかない」。代打稼業に弱音は吐かない。出番をもらえることがうれしいから、あの時のような迷いはない。今でも忘れていない。

 初めて外野起用されたのは捕手だった2年目の02年。2軍生活の中、「チャンス」の思いと居場所を失う焦り。クビも覚悟した。「(クビなら)テストを受けようかとか。でも、他球団でやるイメージがわかないというかやっぱりタイガースと思った」。タテジマ一筋15年目。外野手の日々に苦労はあっても、甲子園でプレーできることが幸せだ。

 勝率を5割に戻し、首位・巨人に0・5ゲーム差に迫った。和田監督は「関本が離脱したことをしっかり受け止めて仕事をしてくれている」と狩野を称えた。父の日に輝いた孝行息子は、家に帰れば5人の子供の父親。背負うものは多い。

 「(父の日で)それは良かったと思います。自分の両親も見てますから良かったと思います」。両親に捧げ、子供を思い、ファンのために放った一打。まだ、これからだ。頼れる勝負強さは勢い付く猛虎の象徴でもある。

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