「ＮＨＫマイルＣ・Ｇ１」（６日、東京）

　１番人気のカレンブラックヒルが、４連勝で初Ｇ１制覇。９８年エルコンドルパサー以来、史上２頭目となる無敗の３歳マイル王に輝いた。秋山真一郎騎手（３３）＝栗東・フリー＝は、Ｇ１・５５回目の挑戦で悲願の初Ｖ。管理する平田修調教師（５１）＝栗東＝も１１度目の挑戦で初の戴冠となった。

　０６年３月の開業以来、１１度目の挑戦で悲願の初Ｇ１制覇を飾った平田師も破顔一笑だ。「Ｇ１を勝ててやっと一人前の“端くれ”にはなったかな。きょうは秋山さまさまやね」と声を弾ませる。

　ＮＨＫマイルＣ史上最も遅いデビュー１０６日目、史上最少キャリア４戦での偉業達成。「残り１Ｆでさらに後続を放していた。想像以上に強いね」と愛馬をたたえた。

　Ｇ１で２着１回、３着２回と、その高い壁にはね返されてきた。０７年ベッラレイアで臨んだオークス２着を振り返り「あれがあったから今の僕らがいる」としみじみと語る。今後は未定だが「登録はします。馬の状態が一番なので、状態を見ながらだけどね」と僚馬グランデッツァが参戦予定のダービーに登録することを明かした。