柴田V打!故郷福岡、声援を力に変えた
2013年6月3日
2打席目は10球粘り、和田監督をして「タイミングも取れてきていた。もしかしたらというのはあった」と期待を抱かせていた。「それ(2打席目)が生きたと思う」と柴田。その上で、七回の打席は「内角に来ると、腹をくくっていった」と狙いを定めていた。
チームの首位浮上に貢献を果たした殊勲打。歓喜の中で輝く背番号「00」。この姿を一番に見せたかった家族が、スタンドから見つめていた。福岡出身の柴田。この日は、両親と祖母、兄が応援に駆けつけていた。
5月17日の1軍昇格まで、開幕から2軍で必死のアピールを続けた。「苦しい時期を過ごして自分なりに頑張ってきた。報われた?そうですね」。流した汗が導いた故郷でのヒーローインタビュー。両親へ「いつもありがとうございます!」とメッセージも送る姿に、地元ファンの温かい声援が、いつまでも降り注いだ。