ブラジルに救世主は現れるのか
2014年7月7日
今回も救世主は現れるのか。残念ながら、ここまでの戦いぶりを見る限り、期待はできそうにない。ドイツの手堅さを考えると、1点を奪うのも至難の業となるだろう。さらに主将でセンターバックのチアゴシウバも警告累積で出場停止とあっては、後方をおろそかにすることもできない。決勝トーナメント1回戦のチリ戦、準々決勝のコロンビア戦と同様、得点はセットプレーへの依存度が高くなりそうだ。
ネイマールの代役候補とされるMFビリアンは、エースの負傷後「われわれはさらに強くなった。(優勝という)夢を追い続けることができる」と強気に話すも、前途は厳しい。2012年11月の就任後、初めてネイマール抜きで戦うスコラリ監督が、どのような策を講じてドイツ戦に臨むのか注目される。
ブラジルとドイツがW杯で戦ったのは過去に1度、日韓共催の02年大会決勝だ。この一戦はドイツが司令塔バラックを出場停止で欠き、スコラリ監督率いるブラジルに0-2で敗れた。MFシュバインシュタイガーは、ネイマール負傷が「チーム(ブラジル)を結束させて、彼のためにもタイトルを取ろうとするだろう」と油断は怠らないものの、12年前の雪辱を果たす好機到来という思いも強いはずだ。
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