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大会救ったセーブ…ジュリオセザール

2014年6月29日

　ブラジル‐チリ　ＰＫ戦でチリの２人目、サンチェスのキックを止めるブラジルのＧＫジュリオセザール＝ベロオリゾンテ（共同）

　前回のブラジル開催。１９５０年Ｗ杯で事実上の決勝戦となったウルグアイとの決勝リーグ最終戦に逆転負けし、ブラジルは「死の町」と化したという。いわゆる「マラカナンの悲劇」だ。それ以来、ブラジル代表は第１ユニホームを白から現在のカナリア・イエローに変えた。

　それから６４年後、ブラジルはまたしても「死の町」になりかける寸前だった。ただ違ったのは、セレソンのゴール前に控えていたのが、いまだに戦犯として非難されるバルボーザではなく、ジュリオセザールだったということだ。

　ちなみに、５０年大会で逆転を許したＧＫバルボーザは黒人選手だった。以来、ブラジル代表は黒人選手のＧＫに抵抗感を示し、２００６年ドイツ大会のジダまで半世紀以上にわたって黒人選手を起用しなかったほどだ。

イチオシ！