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小国が見せた驚き コスタリカの躍進

2014年6月22日

 決勝トーナメント進出を決め、抱き合って喜ぶルイス(左から2人目)らコスタリカイレブン=レシフェ(AP=共同)

 決勝トーナメント進出を決め、抱き合って喜ぶルイス(左から2人目)らコスタリカイレブン=レシフェ(AP=共同)

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 今大会、戦前の予想では他チームの草刈り場になるのではないかと思われていた。組み込まれたD組はW杯優勝経験国が3カ国同居する、いわゆる「死の組」。ところがふたを開けてみると、堅い守備を基盤とした鋭いカウンターを武器に、初戦でウルグアイを3-1と撃破。イタリア戦でも相手より多くのチャンスを作り出し、左サイドのクロスからルイスが見事なヘディングで決勝点。1-0で勝利を収め、2連勝で早々と決勝トーナメント進出を決めた。

 大会直前の米国・タンパでの強化試合では日本に1-3の敗戦を喫していた。だが本大会での内容を見ると、コスタリカが日本戦をあくまでも調整の手段として有効に使ったということが分かる。このチームは、本番がW杯であることを、最も知ったチームだったのではないだろうか。一説には「日本戦はコンディションの底だった」という話が伝わってくるからだ。そして、そこから上げてきた。

 決して体格に恵まれた選手がそろっているわけではない。ただ全員の守備意識が高く、攻めに出たときの勝負度胸がいい。本来ならば日本がこのコスタリカのような驚きを、世界に与えるという触れ込みだったはずなのだが。

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