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「天皇賞(春)・G1」(29日、京都)
最強を勝利で証明する。4冠馬オルフェーヴルが25日、池添を背に、栗東坂路で余力たっぷりの脚勢を披露した。阪神大賞典ではまさかの逸走で2着。これまで以上に折り合いに重点を置いた調整を重ね、11日の調教再審査を一発でパスし、淀の長丁場に備えてきた。大目標の凱旋門賞挑戦に向けても負けられない。前走のリベンジを果たし、5個目のG1タイトルをつかむ。なお、出走馬と枠順は26日に決定する。
もう同じ過ちは繰り返さない。その意思を示すがごとく、いかにも優等生的な走りが印象的だった。栗毛の4冠馬オルフェーヴルが、栗東坂路を余力たっぷりに走破。大舞台に向けて、万全の仕上がりをアピールした。
序盤はバーディバーディ(5歳オープン)の半馬身後ろで控える形。残り2Fから徐々に加速を開始し、ナチュラルにしまいを伸ばし、先着を果たした。タイムは4F52秒4‐38秒5‐12秒2。オルフェには取り立てて速い数字ではないが、最後までとことん折り合いにこだわった内容が光った。手綱を取った池添は「いい動きでしたね。ちょっとハミをかむところはあったが、我慢して走ってくれたと思う」と指示通りの動きを見せた相棒に合格点を与えた。
“暴君”と化した前走だった。単勝1・1倍で迎えた阪神大賞典は、2周目の3角でまさかの大逸走。他馬の挙動に刺激されると、鞍上の制御を完全に無視。ハナに立ったと見るや、外ラチへ向かって走りだしてしまった。慌てて馬群に取りついて、強烈な末脚でばん回したものの万事休す。半馬身差の2着に終わった。「ああいうレースにして、ファンの期待を裏切ってしまった。(天皇賞・春は)絶対に勝たせないといけない」。11日の調教再審査合格後も、池添は事あるごとに反省を口にし、巻き返しへの意気込みを語ってきた。
爆発力は気性難と隣り合わせ。ただし、それは今に始まったことではない。デビュー時から主戦とスタッフが一丸となって折り合い面の試練に取り組み、学び、前に進む力へと変えてきた。これまでの4冠は、いずれも人馬が経験を紡ぎあげてつかみ取った証しでもある。「中身が詰まってきて、さらに馬力がついてきた感じ。その分、折り合いはさらに大事になるでしょう。今回もある程度は掛かると思うが、それをいかに最小限に抑えるか」と力を込める。
前走の雪辱は当然、勝ち方が問われる一戦だ。「日本で一番強い馬だと思っているし、力でねじ伏せないと」。今年の最大目標である秋の凱旋門賞・仏G1(10月7日・ロンシャン、芝2400メートル)に向けて、ここで立ち止まるわけにはいかない。圧倒的な末脚で、難なく5冠目をかっさらってみせる。
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