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個性派・小沢昭一さん死去…83歳

2012年12月11日

2005年、デイリースポーツのインタビューでポーズをとる小沢昭一さん

2005年、デイリースポーツのインタビューでポーズをとる小沢昭一さん

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 小沢さんは98年に発症した前立腺がんと最期まで戦っていた。10年に頸椎(けいつい)に転移したがんは最終的には全身を侵し周囲の目にも辛(つら)い様子は伝わったが、一切弱音を吐かずに仕事に向かった。しかしながら、10月16日放送のラジオ「小沢昭一の‐」内での「早く元気になって、皆さんの心の穴を埋めていきたい」という病床からの言葉が、ファンに伝えられた最後の肉声となった。

 73年1月8日にスタートしたラジオ「小沢昭一の‐」は、ライフワークというべきものだった。一人語りで進む番組は、時事問題から下ネタまで幅広い話題を取り上げ、“昭和一けた世代”の小沢さんが、軽妙かつユーモアたっぷりに中年男性の悲哀を語る話術は、大きな支持を集めた。また番組内では童謡、唱歌、戦前戦後の流行歌なども紹介され、小沢さんの歌う「俺たちおじさんには」が収録されたアルバムも発売されている。

 小沢さんの休養以降、同番組では過去の傑作選を放送し、最終回となった今月7日までに放送回数は1万410回を数えた。放送40年を迎える来年1月8日まで、あと1カ月を切った折の訃報(ふほう)だった。

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