阪神・横田慎太郎が引退…病魔に打ち勝った男が魅せた“奇跡のバックホーム”
阪神の13年ドラフト2位・横田慎太郎が引退しました。脳腫瘍からの完全復活を目指していましたが叶いませんでした。しかし我々は忘れません。病魔に打ち勝ち、再びグラウンドに戻ってきたあの雄姿を。
公開日:2019.12.3
野球人生の「ベストプレー」と自画自賛した横田。バウンドする打球が二重に見えたが、自然と前へ足が出ていたと明かす。
横田「野球の神様が押してくれた」奇跡のバックホーム 涙の引退セレモニー
「打球が全然きれいに見えなくて、いつもだったら一歩下がっているが、今日に限っては前に出られた。野球の神様が押してくれたということかな」
横田「野球の神様が押してくれた」奇跡のバックホーム 涙の引退セレモニー
両親からの花束贈呈は顔も見られないくらい涙があふれた。
横田「野球の神様が押してくれた」奇跡のバックホーム 涙の引退セレモニー
「両親が一番、助けてもらったし、自分の一番弱い姿を知っている。守備だけだが、グラウンドで見せられて良かった。ユニホームが着られて幸せだなと思って泣いちゃいました」
ファンの“声”がなくては、試合出場にはたどり着けなかった。「僕が苦しんだり、悩んだりしている時も一歩前に出ない時も、ファンの方の声援で前に進めた。今まで感動をありがとうと言われました」と振り返る。
横田「野球の神様が押してくれた」奇跡のバックホーム 涙の引退セレモニー
思い描いた野球人生とは違ったかもしれない。ただ、グラウンドを去る表情はどこか晴れやかだった。誰からも愛された横田が、次のステージに歩みを進める。
横田「野球の神様が押してくれた」奇跡のバックホーム 涙の引退セレモニー
1軍復帰は叶わず、引退の道を選んだ横田。しかし病気に打ち勝ち、再びグラウンドに戻ってきた彼の姿に、どれだけの人が勇気づけられたことでしょうか。
ありがとう、横田慎太郎!