阪神・横田慎太郎が引退…病魔に打ち勝った男が魅せた“奇跡のバックホーム”

阪神の13年ドラフト2位・横田慎太郎が引退しました。脳腫瘍からの完全復活を目指していましたが叶いませんでした。しかし我々は忘れません。病魔に打ち勝ち、再びグラウンドに戻ってきたあの雄姿を。

公開日:2019.12.3

ついに勝ち取った開幕スタメン!

 オープン戦で結果を出し続けた横田に吉報。ついに開幕スタメンが決定!

2016年3月22日デイリースポーツ1面

 「オープン戦、オリックス2-2阪神」(21日、京セラドーム大阪)
 金本阪神元年の超変革打線はニューフェース2人が引っ張っていく。オープン戦ラスト3試合で試した1番・高山俊外野手、2番・横田慎太郎外野手の攻撃型オーダー。試合後の金本監督が「そうなるかね」とGOサインを出した1、2番で3・25開幕戦に臨むことが決定的となった。

高山&横田!虎開幕最年少1、2番発進

 オープン戦を振り返って指揮官は「野手は高山と横田が予想以上」と高評価。2人の存在がチーム内を活性化させているのは間違いない。

高山&横田!虎開幕最年少1、2番発進
2016年3月27日デイリースポーツ紙面

 「阪神7-3中日」(26日、京セラドーム大阪)
 泥くさかった。奇麗な当たりではない。それでも全力疾走で駆け抜けた。「2打席凡退していて2ストライクで追い込まれていたんで、あれしかないと思いました」。阪神の3年目・横田がプロ入り後、初めて「H」のランプをともした瞬間だ。

横田、プロ初安打は泥臭く内野安打

 スタンドでは母・まなみさんと姉・真子さんが見守っていた。まなみさんは「ほっとしましたね。打ててよかったです」と安心し、真子さんは「よかったです。家にいるときとは別人でした」と目を細めた。

横田、プロ初安打は泥臭く内野安打

 家族の前で結果を残した横田は「よかったです」と喜んだ。
 20歳の可能性は無限大。「次はクリーンヒットを打ちたいです」。横田のプロ野球人生が今、幕を開けた。

横田、プロ初安打は泥臭く内野安打
2016年3月28日デイリースポーツ紙面

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