「健さんから来た特別な手紙」
2013年11月3日
当時、東京デイリーの編集局局次長を務めていた私は、やはりトップの人にお願いしたいと、高倉健さんの名前を挙げた。編集局内では「あの人はそういうお付き合いはしない人だから」と最初から避ける声も聞かれたが、頼んでみなければ分からないだろうと、私は編集局長名で手紙を書いた。誠意を伝えようと、汚い字ながら手書きにした。
なぜ私が健さんにこだわったかというと、その数年前、健さんが「鉄道員」でブルーリボン賞の主演男優賞を受賞した際のことが頭にあったからだ。
東京映画記者会が主宰するこの賞は、あらかじめ幹事社が受賞者に代表インタビューする。その年はデイリースポーツが幹事社だった。
俳優の取材など日常事である映画担当記者が、健さんの取材に出掛ける前には、心臓の鼓動が聞こえそうなほど緊張し、興奮していた。「だって、あの健さんですよ」と。
祝辞をお願いする手紙で、私はそのことを書いた。
「スポーツ紙にとって、スポーツ紙の記者にとって高倉さんはそのような存在です。ですから誰よりも高倉さんにご祝辞をいただけることが弊紙にとって何よりもの名誉と考え、お願い申し上げます」
そんな意味のことを書いた。しばらくして健さんの所属事務所から編集局長宛、封書が届いた。中を開けると健さんの祝辞をワープロ打ちした文書があり、最後に直筆署名が添えられていた。
文中、こんなくだりがあった。俳優にとってのブルーリボン賞の重みを語ってから-。
「特に印象に残っているのは『鉄道員』の試写会の後、宣伝部がブルーリボン賞担当記者の方々とお目にかかる機会を作ってくれた時のことです。
どんな質問をされるかと緊張していたのに、そこにあったのは気まずいほどの不思議な沈黙でした。
でも自分は、あの空気の中に何故かもっといたいと思いました。
それはきっと、記者の方々のキラキラとしたまなざしが温かい励ましと感じられたからだと思います。
『しっかりしなくちゃいけない』『よし、一生懸命またやるぞ』という勇気をいただいた気がしました。
真のジャーナリストは、どんな分野でも、一生懸命戦う人に勇気を与えられる職業ではないでしょうか」
ただの祝辞ではない。会社ではなく人を、記者を励まそうとする健さんの真心が、そこにはあった。
すぐ事務所にお礼の電話を入れた。すると事務所の方がこうおっしゃった。
「ふだんはお断りするんですが、ちょうど高倉が事務所に来合わせて、ご依頼の手紙を読みましてね。で、読み終わるとすぐ書いたんです」
胸が熱くなった。その時から、直接お目にかかったことのない健さんが、私にとっては特別な人となった。
余談ではあるが、直筆のサインが入ったその手紙は、当時の編集局長が「私宛で来たんだから、もらっておく」と持ち帰ってしまった。こんなことなら私の名前で出しておくのだった。
最後に、文化勲章受章についての健さんのコメント全文を掲載する。
◇ ◇
【映画俳優として58年、205本の映画に出演させていただきました。
大学卒業後、生きるために出会った職業でしたが、俳優養成所では「他の人の邪魔になるから見学していてください」と言われる落ちこぼれでした。それでも「辛抱ばい」という母からの言葉を胸に、国内外の多くの監督から刺激を受け、それぞれの役の人物の生きざまを通して社会を知り世界を見ました。
映画は国境を越え言葉を越えて、“生きる悲しみ”を希望や勇気に変えることができる力を秘めていることを知りました。
今後も、この国に生まれて良かったと思える人物像を演じられるよう、人生を愛する心、感動する心を養い続けたいと思います。
映画俳優・高倉健を支えてくださった多くの方々に、深謝申し上げます。どうもありがとうございました】
(デイリースポーツ・岡本清)
芸能ニュース
- Aぇ!group・佐野晶哉「人生が変わるような体験できる」 アメリカ発“魅せる”音楽「ブラスト!」スペシャルサポーター(5月27日)
- NMB48新曲「初めてのオール」きょう発売 塩月希依音「ゆったりでもらしさ」 青原優花「いろんな反応あると思う」(5月27日)
- カンヌ国際映画祭最優秀女優賞 岡本多緒凱旋「まったく現実味が湧いていません」 映画「急に具合が悪くなる」で快挙から2日(5月27日)
- 3時のヒロイン・ゆめっち 「やっぱり良い鼻ですね」松本若菜をガン見でホレボレ 3年前に鼻の整形手術で参考に(5月27日)
- バッテリィズ 体の動きに明暗くっきり 草野球チーム「東京 スカパー!ホンキッキーズ」が野球能力測定企画(5月27日)
- 新田恵利「本当に大変だった」 実母を自宅で6年半介護「『助けて』と手をあげることがとても大事」 (5月27日)
- Snow Man・宮舘涼太 ドヤ顔「想定外の爪痕残した」本木雅弘に褒められる 映画「黒牢城」レッドカーペット(5月27日)
- 山下智久 大阪との縁明かす「絶妙にカルチャーショックでした」着ぐるみで初ロケ 主演映画「正直不動産」大ヒット御礼あいさつ(5月27日)
- 鈴木紗理奈声明発表 テレビ朝日から「丁寧なご説明を頂戴しました」 バラエティーで「嫌いな芸能人」に実名(5月27日)
- テレビ朝日社長「あのちゃんねる」で謝罪 「配慮が足りず」「誤解を招く結果」「制作過程や現場運営を見直して再発防止」(5月27日)
- ゴールデンボンバー・喜矢武豊 俺の時代来た!?主演映画「山崎一門2」完成披露 人気任侠シリーズ「日本統一」スピンオフ(5月27日)
- 上白石萌音「すごく反省してます」 フォトエッセー発売記念取材会のはずが・・・締め切り破りで反省謝罪会見!?(5月27日)
- ダイアモンド☆ユカイ、知念里奈、市川由紀乃ら出演決定 日本音楽事業者協会が主催「GMO 渋谷エンタメ祭 2026」ライブ(5月27日)
- 松本幸四郎 「彦十のいない鬼平が面白いか?歩み続けましょう」熱望で実現 時代劇ドラマ「鬼平犯科帳」ファンイベント(5月27日)
- EPO「とっても未来を未来を感じるライブ」 海外向け音楽番組収録で「土曜の夜はパラダイス」などをパフォーマンス(5月27日)
- 13歳でデビュー→2度離婚経て7年ぶりTV復帰の3児ママ「複雑な家庭環境だった」19歳で結婚「ままごと婚だった」と率直に(5月26日)
- 大阪松竹座が103年の歴史に幕 片岡仁左衛門「もう一度、道頓堀にやぐらが上がると確信している」(5月26日)
- ヒコロヒーに意外な職歴「脚本家や落語家から依頼」のちの執筆業に好影響「売れてなかったときに」(5月26日)
- 「久々に見た」「まさかのww」小池栄子主演ドラマに20年前席巻の外国人が登場→SNSがwwと(笑)で沸きまくる(5月26日)
- 松本幸四郎主演の「鬼平犯科帳」新作に尾美としのりが出演決定 故火野正平さん演じた役のオファーに「逃げの体勢でした」(5月26日)
- 浜田雅功 ダウンタウン+で新番組 カラオケで歌う曲の歌手を招きデュエット 十八番曲が意外も「カメラを前に大失敗」(5月26日)
- 小倉優子 再々婚を期待され「また離婚したら笑うんですよね?」陣内智則「いい話、聞かせてよ」(5月26日)
- Snow Man・宮舘涼太 日本では大先輩の本木雅弘とそろってキレキレターン 会場大歓声、共演者も驚き(5月26日)
- ゴールデンボンバー喜矢武豊 主演映画の公開日知らず…「来月のどこかです」会場は爆笑(5月26日)
- マツコ「泣きながら帰った」「教習所って厳しすぎない?」教官「やる気あるの?やる気あるの?」(5月26日)
- 騎手だったのか!「国宝級♥」「世間にイケメンがばれる」見上愛の隣に立つ28歳にSNS沸く「俳優に負けない男前」色白にグレーのスーツが似合う(5月26日)
- にしたん西村社長 巨人・阿部監督辞任「なんともいたたまれない、心が痛い」→再起の道を作る流れに(5月26日)
- 賀来賢人 売れなかった若手時代「辛酸なめ組」メンバーがスゲえ!「三者三様、いろんな腐り方をしてた」「なぜ、俺たちは注目されないんだ…?」(5月26日)
- 上白石萌音 取材会が思わぬ自白で謝罪会見化 原稿締めきり破り「一度じゃない…」で詰問続く「繰り返してしまった?」(5月26日)
- ネプチューン堀内健「俺はお笑い芸人として限界」「新しいネタがもう出てこない…」千鳥・大悟「たまにホリケンさんのネタ見ますけど…」(5月26日)
- 72歳・石田純一 認知症予防は「マスコミにたたかれても負けずに楽しむ余裕を持つこと」(5月26日)
- 阿部監督の現行犯逮捕なぜ? 清原博弁護士は「逮捕できる」 児童相談所の警察への通報も「当然」と説明(5月26日)
- 夫「岩みたいだね」妊娠で20キロ増「すごいショック」熊田曜子「ずっと残ってる」(5月26日)
- EPO オフィスで「う・ふ・ふ・ふ」歌った! 「奇跡のようだし未来を感じるライブ」(5月26日)
- 山下智久が至近距離で「キャー!」観客絶叫 主演映画「正直不動産」舞台あいさつ(5月26日)
- 「土俵の妖精」がついに地上波に…「有吉ゼミ」に40場所連続負け越しの森麗が 女性ファン「可愛くて泣きそうです」(5月26日)
- 2度目の離婚公表の俳優 「ありのままで」と薄毛隠しやめ、短髪に「すごく気持ちが楽に!」笑顔で報告(5月26日)
- アクロバット歌謡で話題の佐藤三兄弟 意味不明歌詞の「やみメロ」デビュー曲を先行配信(5月26日)
- 一部若手芸人の稼ぎ方が衝撃「YouTubeもあるし」「1発15万」ウエストランド井口「お笑い終わりました。いよいよ」(5月26日)
- 鈴木紗理奈、テレビ朝日側から「丁寧なご説明をいただきました」騒動についてコメント【全文】(5月26日)
- 鈴木紗理奈 阿部監督長女の手紙に「一安心」も警察逮捕という状況に「ふに落ちない」違和感口に(5月26日)
- アレン様「非公開」の年齢ぶっちゃける 「人生で負けたことないけど、頭の中はほぼ小卒w」(5月26日)
- 40歳で急逝の「ショムニ」俳優 戸田恵子らが偲ぶ会「40歳で逝っちゃった」 同じ新潟出身、遅咲き仲間の高橋克実も(5月26日)
- 「借金まみれだった」ヒコロヒー 初対面で「お金を貸してくれた」元国民的アイドル「ファンなんです!」に「ファンの人って裏切らないから大丈夫」(5月26日)
- バッテリィズ草野球軍 M-1王者がまさかのマネジャー 寺家は苦笑い「スコア書かしてて申し訳ない」「一番忙しいはずやのに」(5月26日)



