大阪松竹座が103年の歴史に幕 片岡仁左衛門「もう一度、道頓堀にやぐらが上がると確信している」

 大阪松竹座(大阪市)のさよなら公演となる「御名残五月大歌舞伎」が26日、千秋楽を迎え、1923年(大正12)の開場以来103年の歴史に幕を閉じた。

 人間国宝の片岡仁左衛門(82)、中村鴈治郎(67)、片岡愛之助(54)ら人気歌舞伎俳優が出演。最後の演目は、仁左衛門が監修し今公演のためにつくられた「當繋藝招西姿繪(つなぐわざおぎにしのすがたえ)」が上演された。

 終了後、仁左衛門は舞台上に登場し「決してきょうで終わりではない。もう一度、道頓堀にやぐらが上がると確信している。この松竹座でみなさんにごあいさつできる日を、松竹座が一日でも早くよみがえることを願いまして…」とあいさつし、観客とともに「大阪締め」を行った。

 総立ちになった観客に、仁左衛門は「私たちではなく、この松竹座に拍手をしてあげてください」と呼びかけると、拍手の音はさらに大きくなった。

 松竹は4月14日の取締役会で、閉館後に建物の解体工事に着手することを決定。「現在の建物を取り壊した上で、新たな文化芸能の発信拠点の実現」を目指すとしている。

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