大久保嘉人 家族からの花束に涙 引退セレモニー「恵まれたサッカー選手でした」と感謝
「明治安田生命J1、C大阪2-1名古屋」(27日、ヨドコウ桜スタジアム)
今季限りで現役を引退するC大阪のFW大久保嘉人が、試合後に引退セレモニーに臨んだ。
チーム全員が20番のTシャツを身にまとい、門出を祝福する中、会場の電光掲示板では大久保のサッカー人生を振り返る映像が流れた。スピーチで大久保は「久し振りに豪快にシュートを外しました」と無得点に終わったことを振り返りつつ、「20年間どこのチームに行っても熱い声援ありがとうございました。皆さんのサポートがあったからこの年までサッカーができた。恵まれたサッカー選手でした」と感謝を述べた。
後半40分にFW豊川と交代した際に涙を見せていたが、妻・莉瑛さんからの手紙が読まれ、家族から花束を渡された時も涙をこらえきれなかった。場内を一周し、名古屋サポーターからも温かい拍手が送られた。
小菊昭雄監督は「我々には天皇杯があります。大久保嘉人を無冠のまま引退させるわけにはいきません。皆様リーグ最終戦、天皇杯の準決勝、決勝ともに戦ってください」と一丸でのタイトルを誓った。
リーグ戦6試合ぶりの先発で、大久保は前半13分にシュートも枠外。3分後のヘディングもものにできなかった。名古屋の柿谷に先制ゴールを許したものの、藤田と西尾の得点でチームは逆転勝利をおさめた。