履正社・宮本、両親に恩返しの2安打
2013年3月23日
家族に支えられ、スタメン「5番・三塁」で立てた甲子園の舞台だ。1年秋の大阪大会3回戦で右肘に死球を受け、尺骨神経まひと診断された。直後は、球はもちろん、箸さえ握れなかった。母・裕子さん(45)は「普段は楽しいことしか言わない子。当時は帰宅後、なかなかリビングに入ってこないこともあった。1人で気持ちを抑えていたと思う」と振り返った。
2年春になっても満足な送球ができず、チームの守備練習に参加できなかった。「ほかの同級生がどんどん練習し、うまくなっていくのを見て焦る気持ちがあった」。そんな宮本を勇気づけたのは、父・美和さん(44)だ。自宅でキャッチボールの相手をし「絶対に治るから」と何度も励まして気持ちを静めてくれた。
しびれは徐々に取れ、昨夏の大阪大会決勝・大阪桐蔭戦では代打で出場。藤浪(現・阪神)から安打を記録。自信を深めた。そして昨年秋、ようやく完治した。
高校野球ニュース
- 選抜行進曲に星野源さん「恋」(1月11日)
- 早実高の清宮「全部勝つ」と抱負(12月28日)
- 来春選抜の21世紀枠候補を選出(12月16日)
- 高野連、女子マネ条件付き承認(11月25日)
- 野球部女子マネの練習参加を討議(11月22日)
- 履正社が初優勝(11月15日)
- 野球、早実と履正社が決勝進出(11月14日)
- 福岡大大濠と履正社4強へ(11月13日)
- 早実と札幌第一準決勝へ(11月12日)
- 選抜校の小豆島など対外試合禁止(11月8日)