履正社・宮本、両親に恩返しの2安打

 「センバツ・1回戦、岩国商1‐0履正社」(22日、甲子園)

 初戦で敗れても、履正社・宮本丈内野手(3年)の心は充実感であふれていた。両親の前で放った2本の安打。最高の恩返しだった。

 二回1死で右前打。七回無死は中前打を放った。「積極的に振っていこうと思った。それはできた」。チームで唯一の複数安打に表情が緩んだ。

 家族に支えられ、スタメン「5番・三塁」で立てた甲子園の舞台だ。1年秋の大阪大会3回戦で右肘に死球を受け、尺骨神経まひと診断された。直後は、球はもちろん、箸さえ握れなかった。母・裕子さん(45)は「普段は楽しいことしか言わない子。当時は帰宅後、なかなかリビングに入ってこないこともあった。1人で気持ちを抑えていたと思う」と振り返った。

 2年春になっても満足な送球ができず、チームの守備練習に参加できなかった。「ほかの同級生がどんどん練習し、うまくなっていくのを見て焦る気持ちがあった」。そんな宮本を勇気づけたのは、父・美和さん(44)だ。自宅でキャッチボールの相手をし「絶対に治るから」と何度も励まして気持ちを静めてくれた。

 しびれは徐々に取れ、昨夏の大阪大会決勝・大阪桐蔭戦では代打で出場。藤浪(現・阪神)から安打を記録。自信を深めた。そして昨年秋、ようやく完治した。

 「夏は、もっと力をつけてここに帰って来る。来年はもっといい試合を見せたい」と力を込めた。少しずつ上がってきた階段をまた1つ上って、宮本は甲子園を去った。

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