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阪神で若手野手が育たないワケ

2013年11月7日

　日本一に貢献した楽天・銀次

　対象を過去３０年間に広げてみても。高卒野手で活躍した選手はごくわずか。指名した計４１人中、目を見張る活躍をみせたのは、１９８９年のドラフト５位・新庄、９６年ドラフト３位・浜中ぐらい。ただこの２人とて打撃タイトルを獲るまでに至っていないし、当時の他球団の主力と比べたら落ちると言わざるを得ない。

　「うちも銀次や岡島のような若手が出てきてほしいんだが…」。先日、阪神２軍が秋季練習を行っている鳴尾浜を訪ねた際、平田２軍監督が苦笑まじりにこぼしていた。視線の先にいたのは、東海大相模から投手として入団し、打者に転向した３年目の一二三慎太外野手。同じ３年目の中谷や藤浪の同級生・北條ら有望株と言われる選手はいるが、現時点ではその片りんすら見せていない。

　阪神は若手を育てるのが下手‐。今やこのレッテルが定説になりつつある。現状を見る限り、これに球団が反論できる材料は見当たらない。では、現場を預かる監督やコーチの心境はどうなのか。八木２軍打撃コーチに聞くとこんな答えが返ってきた。

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