阪神・梅野 269日ぶり今季初マルチ&バズーカさく裂「勝つため」の守備意識で勝利に貢献

 「阪神4-3ヤクルト」(28日、甲子園球場)

 大歓声の中、笑顔で岩崎に歩み寄った。今季初のマルチ安打に、バズーカもさく裂。連勝に貢献した阪神・梅野隆太郎捕手は、ほっとした表情で振り返った。

 「追い付いたり逆転したりする試合が最近続いているんで。いい勝ち方をしているし、なんとかチームが勝てたことが一番良かった」

 四回1死一塁は小沢の外角直球を左翼線へ運ぶ二塁打。六回2死は木沢の内角シュートを左前へ運んだ。23年8月3日・中日戦(バンテリン)以来269日ぶりで、同13日・ヤクルト戦の死球で左尺骨を折って以降初のマルチ安打となった。

 ただ、意識は打撃よりも守備に向いていた。「自分が打つ打たないより、勝つためにどうしていくか。そっちの方が強かった」。先発の才木は5回3失点で勝ち投手に導けなかったが、六回以降は3投手をリードして1安打しか許さなかった。

 七回1死一塁では丸山和の二盗を阻止。125キロの変化球だったが、捕球後の素早い動作と二塁へのストライク送球で俊足を封じた。「ベストボールを投げられたので良かった」。今季2度目の盗塁阻止で、回またぎの加治屋を後押しした。

 守備で踏ん張った結果が、価値ある逆転勝利へつながった。「粘るっていうことを開幕からできているから、今の位置(順位)にいると思うので。続けていけたら」。心地よい疲労感の中、梅野の声が弾んだ。

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