阪神・糸原 2年ぶり3安打「必死にやりました」今季初スタメン 岡田監督の期待に応えた

 「阪神4-3ヤクルト」(28日、甲子園球場)

 しぶとく、がむしゃらに食らいつく。阪神・糸原健斗内野手が生きざまを示した。打って、走って、生き生きとグラウンドを駆け回る。「必死ですよ。必死にやりました」。佐藤輝に代わり、今季初スタメンで2年ぶりの猛打賞。代役ではない。日頃の準備が好結果となり、勝利へ導いた。

 両軍無得点の二回無死一、三塁。追い込まれながら、小沢の低めフォークを最後は右手一本で振り払った。中前への先制適時打。雄たけびを上げながら走り出し、一塁ベンチへ右拳を突き上げた。佐藤輝も拍手。一気にボルテージが上がった。

 これだけでは終わらない。「乗っていけた部分もある」と四回1死では左前打。「代打の気持ちで、1打席しかないぐらいの気持ちで4打席に立った」。八回無死でも左前打。22年9月13日の広島戦(甲子園)以来、593日ぶりの3安打を記録した。

 「準備をしていたんじゃないですかね」とは岡田監督。その通りだった。春季キャンプでも起床時間から練習前後のメニュー、就寝時間までルーティン化。シーズンでも早い球場入りで体を動かしている。この日の先発起用にも「準備してるんで」と即答。焦りも、戸惑いも一切なかった。

 近年は代打が主戦場。それでも、ベンチでは誰よりも声を出す。自身初の2軍キャンプでも若手を引っ張った。「声のバリエーションが多い。勉強になります」と高寺。熊谷は糸原を見習って、1軍キャンプを盛り上げた。チームに欠かせない存在。全てが手本になっている。

 31歳。まだまだ元気いっぱいだ。「超満員の甲子園で守備に就いて、4打席立って、結果も出た。すごい良かったなと思います」。グラウンドでもベンチでも、糸原がいれば頼もしい。

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