大瀬良まさか…“中5日”投入、自己ワースト10失点 4連覇絶望的
「巨人12-4広島」(29日、東京ドーム)
広島の先発・大瀬良大地投手(28)が今季最短2回1/3を自己ワーストタイ10失点でKOされた。今季3度目の中5日でのマウンドも期待に応えられず、首位・巨人とは7・5ゲーム差。リーグ4連覇は絶望的となった。きょう30日からは2・5差で2位のDeNAを本拠地マツダスタジアムに迎えての3連戦。負けられない試合が続く中、3タテを食らわせ2位浮上を狙う。
リーグ3連覇王者が屈辱にまみれた。首位・巨人を猛追するはずが、直接対決で12失点での大敗。巨人打線に完膚なきまでに打ちのめされ、試合後のバスまでの通路はファンの怒号が響いた。
緒方監督「今日はカープの野球というか、うちの野球ができなかった。エースが打たれ、外野手も球際の弱さをみんな出すし…。大事な試合でファンの皆さんに申し訳ない。広島に帰ってからが大事。また明日からしっかり戦っていきたい」
エース大瀬良が大炎上した。1点リードの二回に大城の右翼線2点二塁打で逆転を許すと、続く三回に悪夢が待っていた。無死一、二塁から3番・丸に左越え適時打。さらに、4番・岡本には右翼席へ痛恨の3ランを浴びた。
悪い流れを断ち切れず、その後もサンドバッグ状態が続いた。今季最短2回1/3を自己ワーストタイ10失点で無残にKOされると、2番手・塹江も丸にバックスクリーンへ満塁本塁打を被弾。逆転Vがかすんだ瞬間だった。
大瀬良「一発を警戒しすぎて、ボール先行になってしまった。自分の間合いで投球できなかった。結果的にこういう結果になって申し訳ない。(10失点は)本当に情けない。期待されて任されていると自覚していたけど…申し訳ない」
逆転Vへ、かすかな希望を持って東京ドームに乗り込んできた。3連戦前まで首位・巨人とは6・5ゲーム差。決戦を前に緒方監督は「総動員で、みんなで戦っていく」ときっぱり。先発にはジョンソン、野村、そして中5日でエース大瀬良を投入した。今季は中5日での登板で2戦2勝。しかも、2完投1完封と抜群の安定感を誇っていたが、現実はあまりにも厳しかった。
残り20試合となった。巨人が残り24試合を勝率5割で乗り切っても、広島は18勝2敗が必要。リーグ4連覇の夢は絶望的となった。開幕から浮き沈みが激しく、苦しみ抜いたシーズンも残りわずか。30日からは本拠地で2位・DeNAとの3連戦だ。2位浮上を見据え、鯉党と共に最後の最後まで戦い抜く。


