スノボ男子メダリスト3選手 五輪の採点システムに持論 長谷川「見ている人の気持ちが落ちるのは良くない」

 ミラノ・コルティナ五輪スノーボード男子ビッグエアで金メダルを獲得した木村葵来(21)=ムラサキスポーツ=、銀メダルの木俣椋真(23)=ヤマゼン=、男子スロープスタイルで銀メダルの長谷川帝勝(20)=TOKIOインカラミ=が20日、ミラノ市内で会見を行った。

 3人はそれぞれ、五輪の競技における環境の変化や技の進化、ジャッジについて言及。木村は「ビッグエアに関しては、今年のW杯で戦っている感じではかなり台が年々小さくなり大技が出しにくいのかな。ここから4年後、台の大きさ次第でもっと回転数のある技が出たり、台のサイズが変わらなければ回転数が今年の五輪みたいに5回転半でグラブ、板を持つ場所で他の選手と差をつけていくのかな」と先を見据えた。

 予選敗退となったスロープスタイルについて「今年はジャッジに悩まされた。W杯ではこの技で点数が出たものがオリンピックではなかなか出ないとかあった。スロープスタイルの決勝を見てて、技の進化、横回転のスピンだけでなく、ロデオとか縦回転の技、ローテーションの組み合わせが今後、大事になってくるのかな」とも語った。

 いかなる採点競技についてまわることとはいえ、今大会も海外メディアを含めてジャッジを疑問視する声も出た。木俣は「スロープスタイルで採点が厳しすぎるという話が出ていると思うが、ビッグエアからジャッジを見てきて女子も男子もレベルがかなり上がって、点数のレンジ(幅)をつけるのが難しくなっていて。多少のミスを許しちゃうとみんな同じ技をやって、同じくらいのところに落ち着く。それで点数が詰まって、後ろのほうの人がいいトリックをやっても、差が開かないみたいな」と分析。その上で「厳しめのジャッジにはなったと思うが、自分はそれでいいかなと思っている。4年後もレベルが上がって、完璧なランが求められる。みんな同じ条件。他に目を向けず、自分に目を向けてやりたい」とうなずいた。

 長谷川も銀を獲得したスロープスタイルに言及。「今回のジャッジに関しては完成度とバラエティを重視していて。ちょっとでもレールから落ちたら減点だし。かと言って攻めないわけにはいかない。ジャッジに合わせるのは大事だが、スノーボーダーとしてやりたい滑りをやり抜き通すのが大事なのかな。ジャッジが完成度を重視するから攻めないというのは、うーん、何か他力本願というか情けないなと思う。だからこそ自分はジャッジに合わせるというより自分の滑りをしてジャッジがどう評価するか、かなと思った。結果的にいい方向につながって点数は出た」と振り返った。

 一方で競技者として周囲やファンの反応にも目を向け、「でも、今のジャッジングシステム自体は多分すごくクレームが来ていると思うので、今後、改善されていくんじゃないかなと思っている。女子(スロープスタイル)なんかほんとに、見るからに最後のゾイと心椛がすごくいいランした上で会場が盛り上がっているのにジャッジが点を出さないというのは、見ている人にとっては気持ちが落ちるというか、よくないことなのかなとは正直自分は思っていて。選手とジャッジの間で話し合って改善されていくんじゃないかな」とも語った。

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