阪神の新人合同自主トレが１０日、鳴尾浜で行われ、恒例の３０００メートル走でドラフト２位の高橋遥人投手（２２）＝亜大＝が１１分４８秒の好タイムでトップに立った。

　自分のペースをたんたんと刻んだ。スイッチを切り替えたのは中盤ごろ。「スローペースだったので、あれくらい上げれば最後まで持つかな」と１人でダンゴ状態の集団から抜け出した。最後は同４位・島田（上武大）に半周差をつけてゴール。

　「亜細亜出身の選手として、１位になれてよかったです」と充実の表情を浮かべた高橋遥。体作りのために体重を増やすが「走るスピードと量は落とさないように」と力を込める。

　阪神の新人合同自主トレが１７日、甲子園の室内練習場で行われ、ドラフト２位・高橋遥人投手（２２）＝亜大＝が２度目のブルペン入り。視察した金村暁投手コーチ（４１）が「左の岩隈」としなやかな投球フォーム、キレのあるボールを絶賛した。

　「イメージは左の岩隈。細身の体で腕にしなりがあって、ボールにキレがある。糸を引くような軌道で、バッターの手元で伸びてくる」

　「完成度？まだまだです」と言った左腕。フォームが固まり、コンスタントにキレのあるボールが投げられれば、先発ローテに入っていけるだけのボールのキレがある。

　阪神は２４日、兵庫県西宮市内の甲子園球場室内練習場内で１、２軍合同コーチ会議を行い、２月の春季キャンプ参加選手を発表した。