中学時代は駿府城公園のお堀の周りを「ランニングしていました」という左腕。「歴史は嫌いではないので。（テストの）点数も結構…（笑）」。徳川の息吹に触れ、歩んできたこれまでの人生。天下統一を果たした大将軍のように、高橋は野球界でナンバーワンを目指していく。

　ドラフト２位・高橋遥人投手（２２）＝亜大＝が４日、“井川２世”への思いを明かした。この日の入団会見では、背番号「２９」をつけて登場。

　「歴代のすごい方々がつけていた番号なのでその番号に負けないように。その方々に負けないように頑張っていきたいです」

　そのためにも、磨きをかけるのは緩急だ。井川氏の決め球だったチェンジアップ習得にも「緩急もなければいけない。もっと井川さんのような緩い球も練習していきたい」と前向きに取り組んでいく。

　阪神のドラフト２位・高橋遥人投手（２２）＝亜大＝が４日、静岡市の母校・常葉学園橘野球部グラウンドで自主トレを公開した。

　プロで活躍するために大学４年時から始めた自己改革をさらに進めていく考えで、おとなしい自分から脱却し、気持ちを前面に出した投球スタイルで臨むことを宣言。

　今年一年の目標として、「まずは１日でも早く１軍のマウンドに立てるように」と力を込めた高橋遥。１月上旬に始まる新人合同自主トレから「仲良しこよしじゃなくて、競い合っていきたい」と同期と切磋琢磨（せっさたくま）していく。