阪神・藤川監督 故障厳禁!愚痴は聞かない!素直になれ!新人7選手に成功3カ条 「勝つチームをつくる」合同自主トレ視察

 「阪神新人合同自主トレ」(7日、日鉄鋼板SGLスタジアム)

 阪神の藤川球児監督(45)が7日、兵庫県尼崎市のファーム施設「日鉄鋼板SGLスタジアム」で行われた新人合同自主トレ初日を視察し、7選手にプロで成功するための極意3カ条を伝えた。(1)故障厳禁、(2)愚痴は聞かないに続き、最も強調したのは(3)素直になることの重要性。「強いから勝つのではなく、勝つから強い。勝つチームをつくる」とリーグ連覇の先に、常勝チームの構築を誓った。

 真冬を感じさせぬ暖かい日差しの下、藤川監督が新人7選手と初対面した。合同自主トレ初日。初めてSGLで実施される節目の日に、ファンは開門前から長蛇の列をつくった。スタンドから約800人が見守る中、指揮官の登場に歓声が注ぐ。立石ら一人、一人と握手を交わしながら「まずはね…」と優しく語り始めた。

 「素直にやっていくことかな。キャンプに行くまでにケガをしない。あとは愚痴とか、そういうのは一切聞かないから」

 表情とは裏腹に言葉は熱を帯びた。不遇の時代を経て日本を代表するクローザーに上り詰めた現役時代。監督就任初年度の昨季は新人監督としては、球団史上初のリーグ優勝に導いた経験に基づく持論がある。伝えたかったのは3つの心得。「これが一番、選手が伸びていく。選手が伸びる上で必要だ」と強調した。

 【故障厳禁】      

 まずは「ケガをしないこと」だ。就任初年度の昨年、伊原、今朝丸ら新入団選手にも伝えた。球団として大山や近本、佐藤輝らを成功に導いた育成システムには自信がある。「いままでやってきた練習があると思うけど、タイガースでここから先、覚えていった方が伸びていける」。集団、球団として大切なのは個ではなく全。チーム方針に没頭する姿勢を求める。

 【愚痴は聞かない】   

 各地域、各世代トップが集う群雄割拠の世界。チャンスは多くない。「キャンプ、シーズン中に不遇な思いをするかもしれない。その時に愚痴が出るようでは成長が止まる」。自身も現役時代、そんな日々を過ごした。「昭和、平成と過ごした私からすれば、そんなメンタルの時は良くない。素直でいてほしい」。全ては自己責任。他責はやめよう。「そういった選手が近くにいれば離れてほしい」とまで伝えた。

 【素直になれ】     

 そのために最も大切なことだと力説する。監督初年度の昨季、選手の成長を見て「どうしても悔しかったり、そういう部分は出てくる」と確信した。「そこでもう一つ体を動かせる選手か、動きが停滞してしまう選手かというのは、ハッキリと分かる」。球団創設100周年に向け、常勝チームをつくる中で「あと9年。そういう組織になっていければ」と思い描く。

 断トツの優勝候補として迎えた新年。「そんなケースはあまりなかったから」と自戒を込める。だからこそ一度、チームを壊すとまで口にした。新陳代謝にルーキーの台頭が必要だ。「強いから勝つではなく、勝つから強い。勝つチームをつくる」。グラウンドで誓った2026年の所信表明。リーグ連覇への挑戦が始まった。

 【阪神監督近年の新人合同自主トレ初日訓示】

 ◆金本知憲(16年)「プロ野球に入ったら横一線だ。ヨーイドンのスタートだから順位は関係ないから、と。思い切って勝負してください。どうしてもルーキーは無理するので、持ってるもの以上のことをしようとして、どうしてもオーバーワークになってね。ケガに注意するようにしてください」

 ◆矢野燿大(22年)「期待も不安も今持っている状態。今日が始まりだけど、終わりも意識すること。同期も先輩もライバル。勝たないと試合に出られない。全力で楽しむ。苦しい時でも楽しめるのが一流」

 ◆岡田彰布(24年)「新しい、強いタイガースのスタートは今年からやと思うんで、その一員になれるようにやってもらえたら。焦る必要はないから。悪いところがあっても隠して、我慢してやるとかないように」

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