【松山デイリー杯】渡部哲男が地元Vだ 諸橋愛は2年ぶり大会制覇狙い参戦
「伊藤豊明杯×デイリースポーツ杯・F1」(13日開幕、松山)
真冬の瀬戸風バンクでハイレベルな3日間のバトルが繰り広げられる。
渡部哲男(45)=愛媛・84期・S1=(写真)が、地元バンクで存在感を示す。昨年は3月のG2・ウイナーズカップ(取手)で落車したダメージが尾を引いた。それでもF1では優勝2回。着実に本来の姿を取りもどしつつあり、熟練の走りに注目が集まる。今シリーズは島川将貴(徳島)、山根将太(岡山)らを目標に気迫で差し脚を伸ばす。
諸橋愛(新潟)は2023年の伊藤豊明杯覇者。昨年は落車が多かったが、それでも1着を取り切る勝負根性、切れ味鋭い決め脚が鈍ることはない。好相性のバンクで本領を発揮する。
東日本勢の先陣を切るのは菊池岳仁(長野)だ。非凡な先行力、スピードを駆使してV争いへ。野口裕史(千葉)の馬力はツボにはまれば計り知れない破壊力を誇る。竹内智彦(宮城)は抜群の安定感があり菊池、野口らとの連係からシャープに伸びる。
九州勢も好メンバーがそろっている。果敢に仕掛ける後藤大輝(福岡)が主導権を奪取。瓜生崇智(熊本)が好援護から抜け出す。中川誠一郎(熊本)のタテ脚はもちろん単級だ。
A級は橋本凌汰(岡山)、柳谷崇(岡山)がタッグを組んでワンツーを狙う。ガールズは太田りゆ(埼玉)が参戦。直近9場所は昨年11月、小倉G1・競輪祭女子王座戦(1②【2】着)を除きオール完全Vという快走を続けている。尾崎睦(神奈川)は年明け初戦の高松で完全優勝。両者によるマッチレースの様相だ。鈴木奈央(静岡)、野口諭実可(大分)が上位争いに加わる。