阪神「6番」課題 岡田顧問「そらショート、レフトなんか何にもなかったなこの1年な」「結局誰もアカンかったやん」

 阪神・岡田彰布オーナー付顧問(67)が1日までにインタビューに応じ、球団初のリーグ連覇と3年ぶりの日本一を目指す来季への課題を挙げた。1勝4敗で幕を閉じた日本シリーズでもウイークポイントとなった「6番」の機能的な働きの必要性を強調。今季6番に入ることが多かった遊撃と左翼のポジションについて、「伸び悩んでな。結局誰もアカンかったやん」と厳しい言葉を向けつつ成長を促した。

  ◇  ◇

 -今も監督目線で試合を見ているのか。

 「そら、見とったらそうなるよ。どっち勝つとか、野球としてずっとやん。俺、解説のときからそうやんか。阪神のOBだから阪神の応援ばっかりせえへんよ。あんまりしょうもない野球が嫌やからもう、そういう感覚で見ているからさ。そういうことやんか。そういうのは、なんかこう寂しいからな。野球のOBとしてな、野球界の。だからもっとちゃんとな、やったらええのになと思ってたから、そういうことやんか」

 -藤川監督の采配の特色は。

 「特色って、そんなだからいつも言ってるやん。変わったことする必要ない。勝てるチームやねんから、言うてるやんか。いらんことせん方がええと思うけどな、俺は。だから結局、あんま変わらへんよな。6番以降なあ。そないして誰がというのが、特に6番やけどな。5番まで固定できるって、ずっと一緒やんか。そういうのでな、あとその辺がもっと機能したらと思うけどな」

 -6番以降、チームへの貢献といった部分が物足りない。

 「チームとして機能するいうかな。それは5番まではできる選手はおるわな。まあ、そらショート、レフトなんか何にもなかったなこの1年な。伸び悩んでな。結局誰もアカンかったやん。なんでなんやろな。そのへんがなあ。だからそこな。熊谷とか高寺が外野入ってるけど、内野手やんか。まだおるよ、外野なあ。2軍とかな。そいつらとか何しとるんかなってな。ハッキリ言うて」

 -これからの将来的にもまだまだ戦力はある。

 「戦力…うーん、そんなうまいことできんわな。戦力があるから勝てるんじゃないけどな。やっぱそれが機能せなあかんくなるな。だから熊谷なんかでもね、あんな出たらすごい。やっぱり勝負事だから勝たなあかんからな、ここ難しいよな、その辺がな。だから、そないして能力あってやらして使(つこ)うたらな、熊谷なんか今年給料上がるからええやん、別に。うん、そんなんで別にいいんだ、みんな給料上がるのが一番ええねんから。もうそりゃそうやん、そんなもん」

 -パ・リーグは高い水準にある印象か。

 「パ・リーグとかってもう…まだそら、パ・リーグに(交流戦で)7連敗とか負けとったわけやからなあ。だから、でも、結局DHで力負けしたわけやんか。DHで7連敗やからな、1個甲子園か、なあ。だからそういう、力負けというか、基本的にパ・リーグが強いわな。力あるのは、数字がちゃんとな、なってるわけやから。その辺でなあ、だから来年の交流戦とか、どんななるか、ほんま楽しみどころじゃないで。すごいこと起きるか分からんよ」

 -再来年からのDHに備えて、投手、野手を育てなければいけないタイミング。

 「そういう野球になったら誰か出てくるよ、なあ。ドラフトではちょっと違うようになる可能性はあるわな。そういう選手がいるとな。今までやっぱり守れん走れんはちょっとセ・リーグは取りづらかったけど、今度からまた取れるようになるわな、それな。DHとして取る選手とかな」

 ◆先発6番打率は初の1割台 阪神の今季スタメン6番打者13人による打率.198は2リーグ分立後チーム最低で、初の1割台だ。さらに長打率.287、出塁率.253も同じくワーストを更新した。年間全試合の過半数に6番で先発したのは、17年の鳥谷敬(117試合)までさかのぼる。レギュラーを固定できない状況が続いている。

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