【藤田平氏 打撃フォーム分析】ドラ3木浪 無駄なく鋭い

 阪神ドラフト3位・木浪聖也内野手(24)=ホンダ=と、同1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=がオープン戦で結果を残し、開幕スタメンを奪い取る活躍を見せている。木浪はオープン戦の打率・441で3位。近本も同・300で10位につけている。なぜ、ここまで結果が残せているのか。阪神一筋で通算2064安打を記録したデイリースポーツ評論家・藤田平氏(71)が、それぞれの打撃フォームを分析した。

 まず、木浪はスイングに無駄がない。一連の動きを見ても分かるが、腰の位置はほぼ水平。体が上下せず、目線がぶれていないため、打率が残せている。

 駒の回転と一緒で、腰も水平に回ると、きれいに回る。木浪はそういう動きができるから、腰の回転の切れがよくて、鋭いスイングにつながっている。

 写真(1)~(4)までの形は余裕があっていい。(5)では右膝が内側を向いているのが分かると思う。バットがトップの位置からミートポイントへ動き始めても、膝が外に開いていない。間がきちんと取れているから、ボールを捉える確率が上がっている。

 スイングの軌道は最近、MLBで増えているアッパー気味だね。最近の打者は「フライボール革命」の影響で、打ち上げるような指導を受けているそうで、木浪もそういうスイングをしている。

 アッパースイングは近くにポイントを持ってくることができて、変化球や低めのボールには対応できる。一方で、きちんとスイングできていないと、高めや内角の速球には苦しむ。この写真は内角を打った時のスイングだが、(6)で少し窮屈な形になっている。

 トップの位置からバットが動き始めた(5)で左膝の送りをもう少し早くすれば、バットが前に出てくる。内角と外角はバットの出し方が違うので、その切り替えがうまくできるようになれば、内角にも対応できると思う。

 今でも逆方向に打てているから大崩れはしないんじゃないかな。配球を読む経験を積んだり、福留ら経験のある先輩から情報を聞いたりしていけば、シーズンでも成績は残せると思うよ。

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