阪神・西勇 立ち止まる英断あってこそ「やめておけばよかった」フォーム探求 復活に欠かせなかった3人の存在
「ヤクルト0-10阪神」(12日、神宮球場)
阪神の西勇輝投手が6回無失点の好投で今季2連勝。プロ300試合連続先発の記録に花を添えた。前回4月30日の今季1勝目が617日ぶりの復活星だった。
◇ ◇
西勇の復活には欠かせない存在がいた。昨年に右腕を苦しめた「右膝内側側副靱帯の変性」。無事に復帰した後も、キャッチボールの際には違和感を抱えていた。「あの時に一気にやめておけばよかった。痛くないフォームを探して投げたから違うフォームになってしまった。それが頭に染みついて、フォームを取り戻すのに時間がかかった」。不安から膝をかばう投球を続け、本来の投球から遠ざかっていた。
そんな時、キャッチボール相手だった西純から声をかけられた。「(フォームが)違う。こういうところだと思います」。動画を見ながらフォームを確認。SSKの担当者・才田さん、長年ボールを受けてきた鈴衛ブルペン捕手にも助言を仰いだ。「3人とも指摘する箇所が一致していたから気づけた」。一度、立ち止まり、フォーム修正に取り組んだ。
才田さんは「オリックス時代から担当しているから彼の良さは分かっている。制球を崩していて、(右打者の)外側の方に引っかけていたから。あれはあえてやってるの?と。素人意見だけど」と当時を回想した。
「あそこで一回止まらなきゃあかんっていうのはいい経験だった」と西勇。止まることなく走り続けてきたプロ野球人生の中で、一度立ち止まる英断があったからこそ今がある。(デイリースポーツ阪神担当・河西俊輔)
野球スコア速報
