「コンフェデレーションズ杯・１次Ｌ、ブラジル３-０日本」（１５日、ブラジリア）

　世界の力を日本に見せつけた。ＤＦマルセロからのクロスを、ＦＷフレジが胸で落とし、右足を振りぬいたのはＦＷネイマール。鋭い弾道で日本のゴールにシュートを突き刺すと、両人差し指を天に向け、右拳を突き上げて絶叫した。所属クラブのサントスと合わせ、９試合ゴールがなかったブラジルのエースがよみがえった。

　「自分もチームの出来もよかった」とご満悦。日本のファンへメッセージを求められると「日本代表は偉大なチーム。毎試合、毎試合、成長しているよ」と余裕を漂わせた。地元メディアからノーゴールが続くことを指摘され、前日会見でスコラリ監督が「ネイマールのプレッシャーを取り除くためには、皆さん（メディア）の力が必要だ」と呼びかけるほどの重圧を、一撃で払いのけた。

　本来左サイドのネイマールが中央で、中央のオスカルが右、右のフッキが左で序盤を戦う策もはまった。ボール支配率は日本の３７％に対し６３％。圧倒的な力の差を見せたスコラリ監督は「このまま課題を消していけば、最高のチームになれる」と自信をみなぎらせた。