森保ジャパン検証 無得点に終わった米国遠征 一段上のレベルに苦戦「ゴール前で止めるフィジカルやクオリティー格段に違った」

 6日メキシコ戦の後半、モンテス(左)に突破を阻まれる上田(共同)
 6日メキシコ戦の前半、競り合う鎌田(右)=共同
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 サッカー日本代表は2026年W杯北中米3カ国大会の開催国であるメキシコ、米国との2連戦で1点も奪えず、1分け1敗に終わった。長距離移動などピッチ外のシミュレーションを含め、来年の本大会を見据えた米国遠征を検証する。

  ◇  ◇

 W杯アジア最終予選10試合で計30ゴールの得点力は影を潜めた。森保監督は「アジアから世界の戦いに変わり、相手のゴール前で止めるフィジカルやクオリティーは格段に違った」と現実を受け止めた。

 世界ランキングで日本はアジア最上位の17位で、メキシコは13位、米国は15位。アジアよりもレベルが一段上がった相手を崩すのは容易ではなかった。

 鎌田(クリスタルパレス)が指摘したのは押し込んだ状況からの崩し方や、相手陣内で球を奪ってからの速攻の鋭さ。「チームとして『(球を)取った後にここが空いているんだよ』とか、そういう仕組みの部分はもっとできる」と連係面の改善の余地を口にした。

 組織的な守備だけでなく、相手の強い意志がプレーに表れた場面がある。6日のメキシコ戦。0-0の後半の終盤、守備ラインの裏へ抜けた上田(フェイエノールト)をDFモンテスが後ろからファウルで止めた。退場処分となることと引き換えに得点を阻もうとする姿勢に、上田は「自分が退場しても阻止する。魂というか文化。勝負にこだわるところは、やはり今まで戦ってきた相手とは違う」と感じ取った。

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