“未来のサッカー日本代表”へ 元Jリーガーが睡眠セミナー実施「寝付けなかった試合でオウンゴールを」と恐怖体験語る
Jリーグと未来育成パートナー契約を締結しているコンディショニングブランド「TENTIAL」が28日、さいたま市内で、U-15リバプールとの試合を控えるU-15Jリーグ選抜選手20人を対象とした睡眠セミナーを実施。元Jリーガーで同社員の酒井隆介氏(36)が、“未来のサッカー日本代表”に向けて睡眠の重要性について説明した。
セミナーでは成長ざかりな中学生年代が参加。同年代で8~10時間の睡眠時間が必要とされること、寝不足だとケガのリスクが2倍となり、試合でのミスも4倍に増加するといった、具体的な例を真剣な様子で聞き入った。
「睡眠」のコンディショニングをテーマに講義をした酒井氏は「若いときに(健康について)やっておけばよかったという後悔があった」と、現役時代の経験を紹介。自身は21年に引退するまで主にセンターバックとして、Jリーグでは京都、松本山雅、名古屋、町田で通算240試合に出場した。その中で、試合前日には興奮や不安で寝られないこともあったといい「寝付けなかった試合でオウンゴールをした」と“恐怖体験”の自虐を交えながら参加者の関心を引いていた。
セミナーの最後には、各参加者が今後の睡眠に向けた改善策をワークシートに書き込んだ。FW阿部圭吾(15、町田ユース)は「寝る前にワクワクする動画を見ないようにしたい」と発表し、睡眠の1時間向上に意欲。DF高橋真平(15、松本山雅U-15)も「寝る直前はスマホを控えたい」と、スマホ所持が当たり前となりつつある現代の中学生らしい回答が続いた。
同セミナーには、29日、31日にU-15リバプールFCと対戦するU-15Jリーグ選抜の川井健太監督、中村航輔GKコーチらも参加し、選手を見守った。
TENTIALの広報担当者によると、今回の取り組みは初。酒井氏はこれまで都内の大学のバレーボールチームなどで講義を行ってきたという。





