サッカー元日本代表ＦＷ三浦知良（５６）が１８日、ルヴァン杯・神戸－横浜ＦＣ戦開催のノエビアスタジアム神戸をサプライズ訪問し、神戸を今夏で退団する元スペイン代表ＭＦアンドレス・イニエスタ（３９）に花束を渡し、抱き合ってねぎらった。

　試合後に対応したカズは「感謝の気持ちを。日本に来てくれて、これだけのプレーを見せてくれて。みんなに大きな夢を与えてくれた。個人的には日本でプレーするのを見られなくなるのは残念。だから、きょうは花束を持ってきました」と、退団を惜しんだ。

　イニエスタはこの日、メンバー外となりプレーを見ることはかなわず。カズからは「僕はあなたを見にきたのに残念だ」と伝え、「健康で幸せにいてください」との言葉を送った。イニエスタからは「（自身は）新しい挑戦をする」と返され、「来季どうするんだ？」とカズの去就に関し質問を受けたという。

　横浜ＦＣがＪ１に上がった２０２０年のＪリーグカンファレンスでカズはイニエスタと初対面。試合後にユニホームを交換するなど親交を深めた。「去年１０月にはプライベートで神戸でスペイン料理をごちそうしてもらった」と言う。

　日本サッカーへの貢献に感謝は尽きず。「本当にあれだけの偉大な選手が素晴らしいプレーを披露してくれて、僕ら選手も大きな影響も受けたし、イニエスタのプレーをこの５年間見て、育った子供たちが大きくいい選手として世界に羽ばたいていくんじゃないですかね」と語った。

　カズは２００１年～０５年途中まで神戸に所属し、その後、横浜ＦＣに移籍。今季はポルトガル２部オリベイレンセへの期限付き移籍を終了し帰国。１７日まで昨季までの所属した日本フットボールリーグ（ＪＦＬ）鈴鹿での自主トレを行っていた。

　新天地候補として、鈴鹿を含め複数クラブとすでに交渉。６月中に移籍先を決める考えを示している。