「明治安田生命J1、C大阪1-2広島」(23日、ヤンマースタジアム長居)
J1C大阪はヤンマースタジアム長居“最後の試合”を勝利で飾ることができなかった。後半2分に左CKからMF奧埜博亮(31)が押し込み先制したが、その後2点を奪われた。4試合連続で勝利なしとなったレビー・クルピ監督(68)は試合後、決勝点につながるシーンのVAR判定に対し「正直疑問を抱いています」と納得していない様子で語った。
6月以降、リニューアルされたヨドコウ桜スタジアムでホームゲームを行うため、ヤンマースタジアム長居での試合は今節が最後となる。来季以降に使用される可能性がないわけではないが、クラブの歴史を刻んできたスタジアムはひとつの区切りとなる。
緊急事態宣言下のため無観客試合となったが、バックスタンドはピンクの装飾が施され、「THANK YOU TO ALL」の文字。「ヤンマースタジアム長居で共に闘った。一緒に喜んで、一緒に悔しがって、一緒に感動した。」「すべてのセレッソファミリーに感謝を。」との横断幕も掲出された。
問題となったのは後半14分、広島FW浅野の勝ち越しゴールに連なるプレー。直前にC大阪敵陣でのFKから攻め込み、右サイドからのクロスをDF瀬古がダイレクトでシュート。これを広島DF荒木がゴール前で背中を向ける体勢でブロックした。ボールは荒木の左腕付近に当たり、その後のC大阪の攻撃も止めた広島がカウンターを発動。浅野のゴールにつながった。
C大阪の選手は荒木のハンドを主張して上田益也主審に猛抗議。これが認められれば、浅野のゴールは幻となり、C大阪にPKが与えられる。VARは5分以上かけてチェックされたが、ハンドは認められなかった。
クルピ監督は一連のシーンについて「実際の映像を見ていないので、(ベンチから)あのシーンを見た見解」と断りながら「あれだけ選手がハンドと言っていたのだから間違いなく手には当たっていたと思う。その上でハンドとなるかという解釈だったと思うが、僕はハンドとなる解釈だったと思う。正直疑問を抱いています」と不満を口にした。今季初めて交代枠の上限5人を使い切って同点を目指したが、届かなかった。10分間のロスタイムも決定機は作れず、4戦連続勝利なしとなった。