“りくりゅう”はまさかのSP5位発進「なんでああなっちゃったかわからない」木原ぼう然、得意のリフトで乱れる痛恨ミス 演技後うなだれ10秒動けずも日本初メダルへフリー巻き返し誓う「まだ試合は終わってない」

 「ミラノ・コルティナ五輪・フィギュアスケートペア・SP」(15日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 世界王者の“りくりゅう”こと三浦璃来(24)、木原龍一(33)組=木下グループ=は73・11点で5位発進となった。首位のハーゼ、ボロディン組(ドイツ)とは6・9点差、メダル圏の3位のペレイラ、ミショー組(カナダ)とは1・49点差で16日のフリーを迎える。

 絶好調だった団体戦の内容を考えれば、まさかのミスだった。冒頭に高さ抜群のトリプルツイストを決めると、続く3回転トーループも成功。好スタートを切ったと思われたが、得点源のリフトでバランスを崩し、レベルを取り逃した。それでもスロー3回転ルッツを決めて立て直し、その後はスピン、ステップをきっちりとまとめ、最後はデススパイラルで締めくくった。演技後は木原が悔しそうにうなだれ、約10秒間動けず、三浦は背中に手を置いてねぎらった。キスアンドクライでも肩を落とし、なかなか顔を上げられないかった。

 SP後、木原は「そうですね。やっぱり、あまりにもいいミスではなかったので。なんでああなっちゃったかわからないんですけど」と演技直後の心境を明かし、「しょうがない。こういうこともあると思う。大きなミスが出てしまったんですけど、しっかり70点台をキープできましたし。5位か。まあ第3グループなんでしっかり明日頑張っていきたい。気持ちを切り替えてベストを尽くせれば。今は前を向くしかない。まだ試合は終わってないんで。自分たちのできることは残っている」と、フリーを見据えた。

 三浦はリフトの失敗について「まだ映像を確認できていない。自分たちでも最初何があったか分かってなかった」とした上で「なんとも言えないんですけど、いつも通りではなかったなという風には思います。リフトっていうのはすべて2人のタイミングで成り立っている。少しずれてしますと今回のようになってしまう」と語った。

 銀メダルを獲得した団体ではペアSPで今季世界最高、世界歴代3位の自己ベストでトップ。三浦は「今まで積んできた練習がうそじゃなかった。心からのガッツポーズが出た」と言えば、木原は「自分たちのパフォーマンスを誇りに思っている」と胸を張った。フリーでも今季世界最高で自己ベストをマークしてトップ。日本勢ではペアが弱かったかつての状況とは様変わりした。

 2019年に結成された「りくりゅう」としては初五輪だった北京では、ペア種目で日本勢初入賞の7位だった。団体銀メダルを手に見据えているのは、ペア日本勢初の金メダル。もう一度自分たちを信じて、フリーに挑む。

 ◆三浦璃来(みうら・りく)2001年12月17日、兵庫県出身。中京大出。146センチ。カナダを拠点に木原と組んで7季目。22年の北京冬季五輪で団体銀メダル、個人で日本勢初入賞の7位。22~23年シーズンにグランプリ(GP)ファイナルで初優勝。世界選手権は23、25年に制覇。

 ◆木原龍一(きはら・りゅういち)1992年8月22日、愛知県出身。中京大出。174センチ。11年世界ジュニア選手権男子代表。13年にペアに転向し、14年ソチ、18年平昌両五輪に異なるパートナーと出場。

関連ニュース

ミラノ・コルティナ五輪最新ニュース

もっとみる

    ミラノ・コルティナ五輪速報

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス