ハリル監督、劇的勝利にイライラのち笑顔「少し運も味方しました」

後半、指示を出すハリルホジッチ監督=味の素スタジアム(撮影・堀内翔)
2枚

 「サッカー・東アジアE-1選手権、日本1-0北朝鮮」(9日、味の素スタジアム)

 日本は北朝鮮に決定機を作られるなど苦戦したが、後半ロスタイム3分にMF井手口陽介(G大阪)の決勝ミドルで土壇場で白星をものにした。試合中にいら立つ様子も見せていたバヒド・ハリルホジッチ監督は決勝ゴールに笑顔を見せた。試合後には「少し運も味方しましたが勝利しました」と心境を語った。

 クラブW杯に出場する浦和を除いた国内組で今大会に日本は臨んだ。Jリーガーにとっては来年のロシアW杯代表に選ばれるための絶好かつ、ほぼ最後とも言えるアピールの場。GK中村航輔(柏)、DF室屋成(FC東京)が代表戦初出場を果たした。また、途中出場で阿部浩之(川崎)、伊東純也(柏)も代表初キャップを得た。

 前半、ボールを支配する日本だったが、決定機はなかなかつくれなかった。逆に25分には、ミドルシュートのコースを変える形でチョン・イルグァンがエリア内でシュートを放ったが、GK中村がファインセーブを見せた。日本も39分に金崎が左サイドに流れ、中央の高萩にクロスを入れたが打ち切れなかった。

 後半に入ると、引いた北朝鮮を崩しきれず。逆に攻め込まれる場面も少なくなかった。24分にはチョン・イルグァンが枠内にヘッドを放ったが、中村がはじき出した。38分にもチョン・イルグァンに至近距離からシュートを放たれたが、中村が鋭く反応し事なきを得た。

 日本がようやくゴールをこじあけたのは後半ロスタイムだった。左サイドに流れた川又がクロスを上げ、逆サイドの今野が周囲を良く見た上で後方の井手口に頭で落とす。これを丁寧に右足で蹴り込み、相手選手をかすめたシュートがゴールネットを揺らした。

 ハリルホジッチ監督は「少し運も味方しましたが勝利しました。相手チームはしっかり守ってカウンターを仕掛けるという戦術を徹底していた。我々はボールを奪った後のプレスリードが少し足りなかったかと思います。相手が引いて低いところでコンパクトなブロックを形成していました」と反省点を挙げつつ、「でも最後まで諦めないで戦い続けた選手たちを称えたいと思います」と語った。

 劇的な決勝ゴールについては「美しいゴールでした。そこまでしっかりと形をつくって最終的にゴールという流れでした。タイミングも良かったですね」と、ボールをつないだ上でもたらされた点を評価した。12日に控えた中国との次戦へは「少し休んで、中国をしっかり分析して試合に臨みたいと思います」と語った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス