ドジャースが、前日の試合で左前腕に異常を訴えて緊急降板した抑えのタナー・スコット投手を左肘炎症のため１５日間の負傷者リスト（ＩＬ）に入れたと発表した。代わってメジャー通算７５セーブの実績を持つアレクシス・ディアス投手を３Ａから昇格させた。

　スコットは前日の試合で４点リードの八回２死一、二塁のピンチを託され、後続をピシャリ。回またぎで九回も続投したが、２四死球で１死一、二塁の窮地に陥り４番ジェファーズへの６球目、スライダーがワンバウンドになった直後に左肘を気にする様子を見せたため、ベンチからロバーツ監督、トレーナーが飛び出し、状態を確認した後、そのまま降板した。

　試合後のロバーツ監督はスコットの状態を問われ、「精神的にはもちろん良くない。左前腕に刺すような痛みを感じたようだ。明日ＭＲＩ検査を受ける」。肘靭帯への影響が懸念されたが、「詳しいことは検査結果を見てからになると思う。投手が試合途中で降りるのは当然、心配なこと。結果を待って次の対応を考えていく」と話していた。

　ドジャースは昨オフにパドレスからＦＡになったスコットと４年７２００万ドル（約１０６億円）の大型契約で合意。しかし、ここまで４７試合に登板し、１勝２敗１９セーブ、防御率４．１４。７度のセーブ機会失敗など、期待を裏切る不安定な投球を続けていた。